元    ち   ゃ   ん   の   山   紀   行
八乙女山  (756㍍)
<富山県 井波町 利賀村 >  平成16年01月05日





登り始めて10分、カモシカ君と遭遇





 低山ながら、今年に入って4回連続「山ノ神」抜きの山行となる。お正月からたった一言多く、いや一言足りなくて、コミュニケーションが悪くなり、好都合とばかりに、さっさと山に出掛けた次第である。 
 帰省している娘には、“お昼前には帰る!” と言っておいたのだが、「山ノ神」の方は、行き先も告げずに言ったと、かなり「おかんむり」のようであった。
 どれだけの雪量かわからなかったが、156号線庄川町から閑乗寺に入った。しかし、標高の低い閑乗寺スキー場には全く雪がなかった。


車一台通れる隙間あり 閑乗寺から1・9キロ地点に登山道 急階段から始まる

 閑乗寺上部に展望台があり、その先に延びる林道に、冬季閉鎖の簡単なゲートがあるが、車一台が通れるほど開いている。所々に雪が残っているものの構わず進んだ1.5キロの地点が、杉谷林道との分岐である。右に進路を取って400mの所に登山口がある。閑乗寺から延びている登山道を林道が横切っている形になっている。 

晩秋のような雪なし状態 20分歩くと雪が現れた 鉄塔分岐から峠に向かって

 この先布滝方面に少し進んでみたが、過去に痛い目に遭った事もあり、出発点はこの登山口に決めた。プラブーツと夏靴を用意してきたが、雪量と雪質を見て夏靴を選択した。急階段を登ると落ち葉がぎっしりと敷き詰められたようで、陽さえ当たればまるで真冬でなく晩秋の様相である。
 わからないながらも、樹木を眺めながら、“コナラだ!” “ミズナラだ!” などと樹皮に触ったり、葉を拾って比べたりして頭を上げたら、黒い物体が目の前にいた。あちらさんもビックリしたかもしれないが、こちらも腰が抜けるようにビックリしてしまった。このところ低山でよく見かけるカモシカである。あちらも7~10mほど移動したが、首にぶら下げたデジカメを持って、「カモちゃん、カモちゃん」と近付いて撮ったつもりであるが、またもピンボケに近いものが多かった。
 もう10分ほど(登山口から20分ほど)登山道を辿ったら、雪が現れてどんどん量が増えていった。雪質が硬かったものの、時々膝上まで沈む所もあった。


峠付近の休憩所 八乙女山からの牛岳はカッコよい 右、アンテナのある高峰

 鉄塔・反射板に繋がる林道に出ると雪量もぐっと増える。その林道を右方向にやや下ると、砺波平野が見渡せる峠付近の休憩所に出る。1~2分ほど林道を左に行くと、八乙女峠で牛岳が見える。
 砺波方面から眺める牛岳と違って、少し三角に見え私は格好が良いと思っている。もう少し林道を、右上の八乙女山頂方面に進んだ所の方が、もっと雄大に見えるかもしれない。


756mの八乙女頂上で 絵になる「牛岳」 峠でコーヒータイム

 ゴボ・ゴボと沈むようになってもカンジキを着けなかった。それでも、何にもない山頂に20分ほどで着いてしまった。狭くて杉に囲まれた山頂に長居をする事なく、再び峠に戻ってコーヒータイムとした。
 黒い雲が次々に現れたが、それはそれで、また冬の様相を醸し出してくれていて、私は結構満足してしまった。アンテナのある高峰のピークの後に「白木峰」が、右横には「金剛堂山」など、お馴染みの五箇山の山々と、ゆっくり対面出来るのも「乙」なものである。







 ■■■コースタイム■■■
高岡6:20=登山口(7:10~25)=峠(8:15~20)=八乙女頂上(8:45~50)=峠(9:05~35)=登山口(10:10~15)=高岡11:00

 ■■■単独行■■■