元 ち ゃ ん の 山 紀 行
横 岳 (1,623㍍)
<富山県大山町・岐阜県神岡町> 平成16年04月12日
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シラカバ林を行く「山ノ神」 |
横岳山頂から北ノ俣岳・黒部五郎岳を望む |
今年は雪解けが早く、跡津川佐古集落の先1.8キロまで車を入れる事が出来た。その先の大多和集落への林道も半分ほどは雪がなく、もう少しすれば大多和まで車が入りそうであった。という事は逆に取付き面に苦労するという構図である。集落手前の杉林の雪を拾いながらのつもりであったが、次第に雪がなくなる。それでも構わず「北」に向かって進んだ。
3年前はベタベタこれでもかというほど付けられたマーキングが殆どなく、少し東側から回り込んで1047Mに達したようであった。
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大多和に向かって林道を行く |
大多和から雪の斜面を行く |
雪がなくなりヤブに突入 |
1047Mから北にしばらく雪上を歩いたが、白樺林に行くまでの斜面には全く雪がなく、木々を払いのけ掴みながらの登りになった。太い樹木ではないものの白樺林を歩くのは、横岳山行一つの楽しみなのであるが、雪量が少ないと今までのステキなイメージが薄らいでしまいそうである。そして、1200M位まで雪が一面にベッタリとはいかなかった。
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白樺林の雪量も少なかった |
高幡山が見えて来る |
遠くにお馴染みの天蓋山 |
9時20分広い稜線に出る。西に高幡山が見えて来る。真上の高い所が横岳頂上のように見えるが、本当はまだ頂上は見えないのである。双耳峰のように見える山が、天蓋山かどうかと地形図を見て確かめる。それより30分程進むと、1400Mを超え薬師岳や北ノ俣岳が大きく見えて来る。
“標高差200M程だから40分程で山頂に行けるよ!” などと「山ノ神」に発破をかける。 息が切れそうな顔をするが、見晴らしも良く機嫌は悪くない。なだらかな山頂を東側から回り込んで山頂に立った。
撮った。撮った。撮りまくった。薬師岳に北ノ俣岳。黒部五郎岳に笠ヶ岳。西笠山に東笠山。ガスのためにかすんで見えたが、大日岳と剱岳。立山~薬師岳に至る数々の山々も。
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広い尾根を登る |
山頂で休息時ジェット雲が |
折りしも、ジェット機雲が交差をした。何度もカメラを構えたが、上手く撮る事が出来無い。平日にマイナーな山に来ると誰一人会わない。好天の時ほど誰にも味わえない満足感にしたることが出来る。
西笠山や東笠山は、昨年5月に登っているだけに、何故か大きく感じてしまう。
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薬師岳と北ノ俣岳をバックに |
横岳山頂で寛ぐ |
山頂から西笠山と東笠山 |
2時間で山頂を後にしたが、緩やかな稜線歩きは、実にたのしいし快適である。1060Mあたりから、マーキングを見つけ、後を辿ったが、来た時よりも300M程東側に振れ、そのままでも大多和集落に降りる事が出来るのであろうが、二重山稜を乗り越えて300M程を往路に修正し戻ったのであるが、「山ノ神」は何処へ連れて行くのかと疑っていたかもしれない。
☆☆☆コースタイム★★★
高岡4:55=佐古の先1.8キロ地点(6:35~55)=大多和の取付き(7:25~30)=1047M(8:15~25)白樺林8:50=1410M(9:50~10:05)=横岳頂上(10:45~12:50)=大多和14:30=車デボ地点15:00~猿倉山でカタクリ観賞(16:05~50)~高岡17:50
■■■同行者■■■
比佐恵