元   さ   ん   の   山  紀  行
雨 飾 山 (1,963m)
<新潟県糸魚川市、長野県小谷村> 小谷ルート
 令和01年06月17日






午後5時まで高岡に戻らなくてはいけないので、
今日は早めのスタートです。
木道沿いにミズバショウが・・


ニリンソウです。 「山ノ神」の歩きは快調です。


黙々と歩いています。 ブナ平 a.m.6:45


ちょっと滑ったりしますが・・・ 荒菅沢に着く前に残雪が現れました。


荒菅沢に下りは大方雪で、しかもガスにも覆われていました。


ベンガラも途切れ分かり難かった。 取付きも視界が悪く分かり難かった。


荒菅沢は、大量の残雪に覆われていました。 荒菅沢を越えれば、残雪の心配がありません。


それでも・・・ ようやくシラネアオイが現れました。


疲れて来ました。 シラネアオイをパチリ。


肝心のシラネアオイは、雨に打たれて萎れた感じです。


難所のように見えますが、問題はありません。


元気そうなシラネアオイを探すのですが・・ 梶山との分岐 標柱が雪に埋もれています。


笹平のハクサンイチゲ。 ハクサンチドリ


荒菅沢源頭の雪壁。一時ガスで登山道を見失った。


シラネアオイ 北峰の風化した石仏群。


雨飾山頂滞在は僅かでした。


次第にお天気は良くなっていきました。


荒菅沢に戻って・・・


朝方はカチカチでしたが、緩んで来ています。 天狗原山方面も見えて来ています。


登り返しです。


雪が柔らかくなって、恐怖心がなくなりました。


後は、登山口までの木道歩きです。 終焉を迎える水芭蕉。







  元さんの戯言・呟きから

6/17 好山病の仲間がススダケ採りに行くというのに、それを蹴って雨飾山に行く事にした。(申し訳ない。) 「雨が残るかもしれないが、そんなに降らないだろう。」 という私の予想であったが、小谷側の登山口に着いた頃に強く降り出した。

 午後5時に高岡に戻らなくてはいけないのであるが、午前5時とか5時半にスタートすれば、何ぼ「山ノ神」であっても、行って戻れる算段であった。「ちょっと待機しようか?」 という私であったが、「行くしかないでしょう」 という「山ノ神」の言葉と共に小降りになった。

 雨具を纏ったものの低温の影響からか、汗ばむ事もなかった。ブナ平までは、標準コースタイムを上回るペースに、これはこれはと思ってしまった。そして、「あれあれ、いつもより残雪が多いような・・」 と思っていたら、荒菅沢へ下る斜面が一面残雪に覆われいるではないか? しかも、朝方の低温であり、キックステップが効かない。その上、視界があまりないのであるから・・・

 「山ノ神」は、当然の如くビビるし、時間を食ってしまった。「ここで止めてもいい。」 とまで言い出した。かなり上に人がいた。先程私達を追い抜いて行った人のように思え、山菜でも採るつもりなのだろうか? などと思っていたら、後から追い付いて来て、迷ってしまったとか・・・

 荒菅沢を越えての取り付きが分からない程の視界の悪さ、そして、残雪がカチカチなのだから、些か参った。でも、それから、登山道には雪がない。 (周囲にあっても、登山道にはない。荒菅沢の源頭にはあり、視界の悪さから、その雪壁で遮られ戻った事はあったが・・・)

”肝心のシラネアオイは?” ”お目当てのシラネアオイは?” であったが、咲くには咲いていたが、雨のためか、それとも低温のためか、”鮮やかに咲いている?” 状態ではなかった。ちょっと、がっかり、そして、私の知っている群生地? はまだ残雪に覆われている? のもあったが・・・

 ペースが落ちると共に時間が怪しくなって来た。いつものパターンより悪くなって来た。まだ金山との分岐手前で、「あんただけ行って来られ!」 が始まった。「炊事用具が入った私のザックを笹平に置いて行け」 とまで言う。帰りの事を思うと、「そんなのなら、ここでいいのでは?」 と言うと、笹平まで行きたいからであった。

 かと言って、昨夜は2時間ほどしか寝ていないし、そんなにペースが上がらない。笹平から荒菅沢側に巻くようにして、山頂への岩場に取り付くのであるが、今まで見たことのないような雪壁があり、荒菅沢側に大きなクレパス状になっている。視界が悪く写真にも撮れなかったが、戻って壁上を歩かなければならなかった。 (晴れておれば問題ないし、危険もない。)

 山頂は真っ白。何も見えない。もちろん笹平も見えない。気温が低いからか、今の時期特有のブヨもいない。いつもなら食事も出来ないほどブヨがいる。山頂滞在は5分ほどであった。笹平に待っている「山ノ神」の約束時間に間に合ったが、今度は私の食事時間がなくなってしまったが仕方がない。  車に午後1時半まで戻ろうという計画であったからなのであるが、「山ノ神」も大変であったろう。でも、何とか午後2時まで登山口まで戻れたのである。

 雨・霧雨、そして、視界を妨げるガスであったが、荒菅沢に戻った正午過ぎ頃から、日が差し出し、一部に青空が覗いて来た。いつものパターンである。車に乗ったら晴れてきたのだから、これもまた仕方がない。小谷側登山口から糸魚川ICまでは、1時間は掛かるので朝日ICまで高速に乗った。  24回目となった雨飾山。車中「山ノ神」がポツリ。「今度の雨飾山行きは、正解であったの?」  正解も不正解もない。帰りの時間を考慮して、早く高岡を出れば何とかなると思っていたが、それに身体が伴わなかっただけ。行きたければ、もっと良い方法を考えるだけ。行きたいか行きたくないかである。

 




 ■■■ コースタイム ■■■
  小谷登山口5:40=ブナ平6:45=荒菅沢7:45=梶山との分岐9:50=雨飾山頂上(10:15~20)=荒菅沢(12:10~20)=登山口13:50 

 ■■ 同行者 ■■
         比佐恵