元   さ   ん   の   山   紀    行
蝶 ヶ 岳 (2,677m)
<長野県安曇野市・松本市>  平成24年09月16日~17日



蝶槍への稜線は色付き初めていた。






~~ 早朝のテン場。次々とテントの撤収が行われて行く。 ~~


次の目的地に向かって出発して行ったパーティー。



前日一緒に騒いだN君が、常念岳
への予定を変更して下山していった。


お世話になった神谷夫妻とお別れ前の記念写真。


~~ 目的を達成されたようで、我々より一足早く、下山の途に着かれた神谷夫妻。 ~~


とりあえず、標柱のある山頂へ・・・


稜線の紅葉が始まっていた。 横尾への分岐で・・ 蝶槍の三角点?


雷鳥が現れては、好天が期待出来なくなるような・・・


蝶槍のトップで、持久戦に入る。


~~ 視界が悪く何も見えなかったのに回復の兆しが・・・ ~~




~~ 蝶槍の岩場で1時間くらいお天気の回復を待ったのだが・・ ~~


名残惜しけれど、蝶槍を後にした。 蝶槍。後方が常念岳。




槍の穂先を一瞬しか見る事が出来なかった。


槍穂を眺めながら・・・ 蝶ヶ岳ヒュッテ。


強風下でのテント撤収! テン場を後にする。


常念岳を眺めながらの下山。


駐車場より1・5キロくらい離れた所がデボ地点。 静岡の石川氏とあきちゃんと共にティータイム。


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  元さんの戯言・呟きから・・
9/17 「ほんの僅かな時間であったのだろうが、あの満点の星は何処へやら・・・」 夜明け前からテントの外へ出ていたが、深いガスに包まれていて、この先が暗かった。時折吹く強い風に、テントごと持って行かれそうになったが、張り綱さえしっかりしておれば、何という事もない。

 夜明け前からテントの撤収が始まったが、夜明けにはそれがピークになり、張り綱に引っ掛からないように注意しながら歩いていたのが、ウソのようになってしまった。

 予報に反して、一向に良くならない空模様に嫌気してなのだろうが、縦走を断念して、下山という形を取った方々が、多かったように思えた。 昨日お会いしたN君も、魚津の神谷夫妻も、その方向であったようだが、それがセオリーというものであろう。のんびりしている私達に、同じ昨日、追いつ追われつだった東京の男性が、常念岳への事を尋ねられたが、先の見通しが悪いとの判断で、やはり下山されて行った。

 「寝転びながら槍穂を眺めている。」 「お山のてっぺんで、コーヒーを飲みながら、山と親しむ。」 などの目論見が外れてしまっては、ちょっとでも歩きたい。「何も見えないから・・・」 と渋る「山ノ神」を従えて、「蝶槍くらいまで行こうよ。」 となる。

 すると、展望がなくとも砂礫の登山道は、所々色付き始めていた。雷鳥も現れるし、それなりの楽しみが増してくる。「雷鳥が現れるという事は、お天気の回復はないかもしれないね。」 と言えば、「ブロッケンが期待出来るかも・・」 が飛び出す。そして、蝶槍(正確には、三角点の所かもしれないが・・)トップで、暫し様子を見る事とした。

 小1時間も我慢していると、何処からともなく青空が現れ、ドンドンガスが切れて行く有り様となった。常念岳が見え、穂高の山容も大キレットが分かるようになってから、ピークの名を貼り付けて行く事になり、常念岳方面からの縦走の方々とあれやこれやになって賑やかになった。

 時間に限りがあり、ずっといる訳にもいかず、何度も何度も振り返りながらテント場に戻った。テント撤収も、風に少々手こずったものの予定の時間内に、山頂を後にする事が出来た。そして、今回は、慌てずゆっくりした事が、功を奏したかのようであった。

 下山時に何度も追い着いては、突き放されていた静岡の石川氏と、ステキな女性(あきちゃん)に、最後の最後の登山口で、一緒になる事が出来た。そんなお二人と、駐車場で歓談しながら沸かしたコーヒーも、想い出の1ページとなるような気がする。





 ■■■コースタイム■■■
  一日目
 平湯(5:55~6:00)=駐車場(7:30~8:20)三股登山口(8:30~40)=1,500m9:20=2キロ地点(9:55~10:05)=まめうち平10:55=2,000m地点(11:20~30)=蝶沢12:00=2,350mベンチ13:05=最終ベンチ14:15=大滝山との分岐14:45=蝶ヶ岳15:00  

  二日目
   テン場7:30=横尾との分岐8:15=三角点8:25=蝶槍トップ(8:35~9:30)=横尾との分岐9:50=テン場(10:35~11:25)=蝶沢(12:40~50)=まめうち平(13:25~30)=登山口14:45=駐車場14:55=車デボ地点15:15=駐車場(15:25~50)

 ■■■同行者■■■
             比佐恵