元   さ   ん   の   山   紀   行
白  山 (2,702.2m)
<石川県白山市・岐阜県白川村>平成20年11月04日




晩秋から初冬へ移行する 「白山」





~ 平瀬道 ~


白水湖登山口から・・ まだ紅葉が残っていた。 落葉したブナ林の中を・・


やはり上は雪だった。 1950mから積雪があった。 葉が落ちて大倉山避難小屋が見える。


だんだん雪量が増してくる。 痩せた尾根を、注意深く行く。 落ちれば、止まりそうもない。


ナナカマドの実と三方崩山。 平原に出て、風当たりが強くなる。 カンジキ・スノーシュー装着して・・


爪があると登りやすい。 しかし、息が上がってしまう。 風の強さを示す 「エビのしっぽ」


耳がちぎれるような、風の強さ冷たさに・・ 視界が悪く、何処を歩いているか分からない。


閉じられたドア前で昼食! 寒くて、ビールも進まない。 壁に着いた雪模様


室堂センター前で・・ 白山奥宮バックに・・


下山開始した午後1時過ぎ、お天気が急回復!


奥宮祈祷殿と白山頂上(御前峰) 気持ち良く下山開始。


雲が湧いては消える。 室堂センター


往路と復路の差は「天国と地獄」のような・・ スノーシューだから、自由に歩ける。


真っ青な空と、真っ白な雪の中を行く。 樹木にまとわりついた雪の造形!


早く歩かなければ、また暗くなるような・・ 何度も山頂を振り返る。





「11/4コラム(山つれづれ・・・より)」

11/4 高岡から白山公園線に入るまで、ずっと雨。時折強く降る雨に、昨夕、急遽誘った近所の茂ちゃんの表情から、何となく不安が滲み出ていた。せめて、出立準備中だけでも雨が止んで欲しいものだとの思いは、不思議にも、156号線から離れると、路面が乾き、素晴らしい紅葉が迎えてくれた。

 標高1950mから積雪を観測。しかし、昨夜来の降雪は僅かで、それ以前のトレースがあり、結構固まっていた。「アイゼン使用しなければならない山には行かない。」 が口癖の山ノ神であったが、フカフカの雪を連想していただけに、思惑が外れては、「アイゼン出して・・」 と私に迫った。

 気温や風の関係で、高所の雪の状態は、平地のようではなく、「アイゼンやピッケルは、車のチェーンのようなものであり、使用する使用しないとは関係なく用意するものである。」 と、今更のように感じとったようであった。

 そのような状態(考え方)では、天候や雪の状態如何で、潔く退却するつもりであったから、万能?という点で、カンジキを選択してきたのであった。また、今日は、賽の河原手前から、視界が悪くなり、GPSが重宝した。

 結局、室堂まで5時間掛かり、とても、山頂への意欲はなく、閉ざされたセンター前での食事となった。茂ちゃんは、寒さと空腹で、かなり参っていたようであったが、温かいカップ麺を食べてから、元気を取り戻してくれてホッとした。

 午後1時、室堂を離れようとした頃から、パーッと青空が現れたと思ったら、一挙に視界が広がった。一転、別世界になっては、「ワーッ」 と興奮しないわけなく、タイムリミットをずらしても、シャッターを、切り続けなければならない心境であった。




  ★★★コースタイム★★★
高岡4:25=白川道の駅(5:40~45)=白山登山口(6:30~55)=1キロ地点7:30=2キロ地点8:05=3キロ地点8:50=大倉山避難小屋(9:30~45)=カンクラ雪渓10:50=カンジキ・スノーシュー装着(11:15~20)=賽の河原11:40=室堂(11:55~13:15)=賽の河原13:45=カンクラ雪渓14:10=大倉山避難小屋(14:50~15:00)=2キロ地点15:45=1キロ地点16:10=登山口(16:30~45)=高岡18:50

  ★☆★同行者★☆★
        「茂ちゃん」・「比佐恵」