元   さ   ん   の   山   紀    行
蝶 ヶ 岳(2,677m)常念岳(2,857m)
<長野県>  平成20年08月04日~05日



常念岳山頂にて



二日目、蝶ヶ岳キャンプ場を発つ時 a.m.6:15


愛犬「みかん」と同行の岐阜県の大内夫妻と。 蝶ヶ岳から常念岳への縦走が始まった。 横尾への分岐。


蝶槍のてっぺんで・・ 蝶槍から、いったん降りて、また登り返す。 何度も蝶槍を振り返る。


キンバイ フウロ キスゲ


まだまだある常念岳山頂を、目の当たりにして・・


岡山の杉原女史と、何だか気があって・・ 「ねぎちゃん」 とも、挨拶を交わす杉原女史


常念岳山頂への稜線を眺める


アップダウンを、軽くこなす我がチーム。 稜線歩きでは、我がチームが、
一番の元気者集団であった。
良い雰囲気の稜線歩き。


何とか槍が見えた。 大きな岩を乗り越える。後方に蝶槍が望める。


登って来た稜線を振り返る。 北穂と南岳との間の大キレットが望めた。


前常念岳への稜線 ようやく、山頂へ・・ 常念岳山頂で記念写真


常念小屋と前常念岳への分岐 分岐で1時間ばかりの食事をして・・ 岩の上は、歩き易い? 歩き難い?


岩がゴロゴロしている。 前常念岳から常念小屋への分岐 前常念岳には三角点が・・


岩が積み重ねられている前常念避難小屋。 大きな岩の連続である。 砂礫の所も歩きにくい。


ようやく、平坦な山道になったが・・・ 長~い! 登山口に着いて、思いっきり水を飲んだ。 登山口から駐車場までの800mが長く感じる。






「8/5~8/6 コラム(山つれづれ・・・より)」

8/5 目が覚めては、テントから顔を出し空を見上げ、その度に、「すげぇ~、満天の星」 「わ~っ、ガスってる。」 と、一喜一憂していた。身支度に時間を費やす自分達故、午前5時には、テントを撤収し、朝食に取り掛かった。ガスってしまったが、「降るよりはいい。」 「その内、良くなるのでは・・」 などと、自分に言い聞かせるように呟いてしまった。

 今日は、長い行程であるが、ゆっくり焦らずをモットーに、「山を楽しまなくては・・」 ミニチュアダックスフンド「みかんちゃん」と共に、二日間も蝶ヶ岳山頂で楽しんでおられた岐阜県の大内夫妻に別れを告げ、予定より15分程遅れた出発となったが、少しずつ、ガスが晴れていくような感じとなった。

 蝶槍で、神奈川から来たというお兄ちゃんと一言交わす。のちピーク毎に言いたい放題。でも、ヘルメットを持った彼は、最終的には、槍の北鎌尾根をやり、笠ヶ岳まで行くと言っていたが・・

 大きなアップダウンをこなすが、高度を下げれば、樹林帯で苦手な小さな虫に往生する。しかし、心地良い風が吹き出した頃から、ニッコウキスゲ・ハクサンフウロなどのお花が現れ、時々、槍の穂先が見え隠れするようになった。

 蝶ヶ岳から、2時間半程経過した常念岳への途中のピークで、岡山から来たと言う単独行の杉原女史と遭遇した。おっとりとした寅年の彼女と会話が繋がり余計な事まで喋ってしまった感じであったが、私としては楽しい一時を過ごした印象であった。「橋ちゃん」 も持ち前のキャラクターを、如何なく発揮され、仕舞いには、「好山病岡山支部とか、雪山にいらっしゃい。」 とまでなってしまった。

 常念岳山頂までは、遠かった。学生パーティーを抜き去り、中高年の意地を見せたが、それでも蝶ヶ岳から5時間を要した。乾いた喉を潤すために、常念小屋に寄るルート変更を考えたが、そのためとは言え、高度を400m位下げるのを躊躇い元通り直接前常念岳へのルートを辿った。

 これも長かった。「16年前、こんなではなかった。」 と思ったが、それだけ歳を取ったのであるから、それも仕方がないか・・・ 途中、またまたズッコケテしまったが、何とか雨降る前に、登山口に辿り着く事が出来た。



  8/6 蝶ヶ岳・常念岳も雨になり、7週間連続雨具着用となった。家を出て、射水市辺りまで物凄い雨で前が見えないくらい。帰路の148号線でも、木崎湖付近から白馬まで、これまた強烈な雨に見舞われた。

 しかし、登山道では、私一人雨具を纏わなかった。古く壊れ掛かった傘を使用したのである。何時着用しようかと思っていたのであるが、大降りとならず私としては助かった感じである。同行のメンバーは、何度も着たり脱いだりで大変であった。

 一日目の午後から、翌日の夕方に下山するまで降らなかったのであるから、これまたラッキーであった。山荘にキャンプ届を提出に出掛けた山ノ神は、「雷雨の予想ですから、いつでも山荘に逃げ込んで来てください。」 などと脅かされたと言っていただけに尚更であった。

 雨の傘使用は、林道や樹林帯の中では効果的なアイテムであるが、稜線に出るとそうもいかない。しかし、スナップ写真を撮る時の使用感は認めざるを得ない。どちらにしても、自分に合ったものを使用する事になるが、それは経験という事になるのであろう。今のところは、併用が一番というところか・・

 でも、歳を重ねる毎に感じる事は、いざという時のために、常に手を空けておく事が必要。この頃の私は、何でもない所で、よく転び痛い目に遭っている。これが、大事なカメラなどを手にしていると、それを守るために、もっと痛い目に遭っていたかもしれない。もっとも、歩き過ぎからの疲労で、敏捷性を失っての転倒なのかもしれないが・・・





 ■■■コースタイム■■■
  一日目
 高岡2:55=黒部IC3:55=糸魚川4:25=IC白馬道の駅(5:15~25)=三股駐車場(6:50~7:15)= 登山口7:35=力水8:00=まめうち平(9:35~40)=2000m地点10:05=蝶沢10:40=標高2350m付近(11:10~20)=最終ベンチ12:25=大滝山との分岐12:50=蝶ヶ岳13:10  

  二日目
  蝶ヶ岳山頂キャンプ場6:15=横尾への分岐6:40=蝶槍(7:00~05)=常念岳頂上(11:15~25)=前常念岳・常念小屋の分岐(昼食11:35~12:30)=前常念岳13:20=登山口16:45=登山口駐車場(17:00~15)=糸魚川IC19:40=魚津IC20:10=高岡21:00 

 ■■■同行者■■■
        橋ちゃん」・「ねぎちゃん」・「山ノ神」