元   さ   ん   の   山   紀    行
巻 機 山(1,967m)
<新潟県南魚沼市・群馬県みなかみ町>  平成24年07月09日




19年ぶりの巻機山で、一番感じの良かったところ。(避難小屋上の地塘。)




今回は、井戸尾根経由です。 1時間弱で五合目に到着。 雰囲気の良いブナ林の中を・・


六合目の標識は倒れていた。 ウラジロヨウラク 七合目付近が森林限界であった。


~~ 七合目付近から霧雨を(雲の中から)抜け出しました。 ~~


~~ ニセ巻機は近い! ~~


ニセ巻機(九合目)から、山頂付近の稜線を望む。


~~ ニセ巻機で・・・ ~~


後方は、割引山。 巻機山 お機屋から最高点への稜線を望む。


ワタスゲの群落。 木道が、かなり朽ちてきていた。


~~ ニセ巻機から避難小屋への降り道。 ~~


~~ 立派な避難小屋でした。気持ち良く泊まれそうです。 ~~


~~ 地塘群を横に見ながら山頂を目指す。 ~~


~~ 巻機山(お機屋)は、日本百名山です。 ~~


タテヤマリンドウが咲き乱れていた。 お機屋から最高点に向かって・・・


~~ 最高点から牛ヶ岳に向かって・・・ ~~


牛ヶ岳への緩やかな稜線。


ハクサンコザクラが咲き始めていた。


牛ヶ岳山頂のニッコウキスゲも、まだこれから・・ 「虫」に戸惑いながら簡単な食事となった。


牛ヶ岳山頂で・・ 名残惜しかったが、牛ヶ岳を去る。


牛ヶ岳から巻機山最高点方面を眺める。


牛ヶ岳をバックに・・・


オノエラン タテヤマリンドウ


最高点からお機屋に向かって・・・


お機屋(巻機山)に戻る。 巻機山を降り避難小屋・ニセ巻機へ・・


途中の地塘で・・ 避難小屋


ワタスゲ ニセ巻機に戻る。


巻機山を振り返る。 何と言っても降りは楽ちんだ!!


ブナ林の中を・・・ 五合目に戻れば、もい一頑張り。








  元さんの戯言・呟きから

7/9 20年ほど前の事であるから記憶など定かでないが、巻機山登山口にあたる南魚沼市清水地区は様変わりしたように思えた。日本百名山の恩恵に預かったのであろうが、民宿・旅館が目立った。そして、駐車場は舗装され、料金が徴収されるようになっていた。

 平成5年7月、長男と二人でこの山に挑んだ。ガイドブック一冊を持ってである。大した事のない山だと高を括って、割引沢・ヌクビ沢に入った。その後を追うように千葉の家族連れがやって来た。山をやり始めた感じの男性に奥さん、そして、就学したばかりのような子供二人であった。沢であり、たくさんの残雪があった。

 その沢に入ったのは、他に新潟県の男性二人連れだけであった。新潟の男性達と私達は、順調に沢を登っていたのであるが、千葉の家族連れが危なっかしくて仕方がなかった。介助をしようとすると拒むし、巻道への誘導や退却も拒んだ。仕方なく、新潟の男性達に、「なるべくゆっくり歩き見守ろう。」 と提案したほどであった。

 千葉の子供達は、「早く宿に戻ってゲームをしたい。」 などと、半分ベソを掻いていた。その内、父親の方が、気を遣った事が災いになり、小さな滝壺に落っこちてしまった。それでも、頑なに「余計なお節介」 として、手出しを拒み続けられた。何時間掛かったか忘れてしまったが、巻機山と割引山との鞍部(稜線)に出て役目を終えたと離れた事だけははっきり覚えている。

 ニッコウキスゲの咲いていた山頂で記念写真を撮った後、スコールのような強い雨に見舞われてしまったが、「あの家族は大丈夫かな!」 と思いながら下山の途に着いた事が、ついこの間ような気がしてならない。

 桜坂駐車場には、「割引沢・ヌクビ沢へは登山禁止。」 「遭難すると莫大な費用が掛かります。」 との大きな看板が立てかけてあった。でも、よくみると、横に小さな文字で初心者が加えてあったが・・・・  もちろん、私と「山ノ神」は、一般コース「井戸尾根」 のピストンである。



7/10 どんよりとした空模様、しかも平日であったが、10台程が駐車していた。前日の雨で、登山道はぬかるんでいたが、それほど気にならなかった。一合毎に刻んだ標識があったが、中には、「勺」 という単位の標識があった。ガスの中のブナ林は、心を和ませてくれた。

 未明発だけに、寝不足・疲労が懸念されたが、コースタイム通りに歩ければと思っていた。二人だけだと、どうしても、休息時間・回数も多くなるのであるが、その休息時間をコースタイムに組み込まれる事を考えていた。そのためには、「おだてしかない。」 のであるから厄介である。しかし、富山の山を歩いているのであるから、「山ノ神」 であっても、他県の山は、それを上回る事は少ない。

 霧雨状態が、7合目辺りから、一部であったが、青空が覗き始めた。それが、高度を上げる度に、展望が開けて行き、風衝地帯を気持ち良く歩く事が出来た。19年前は、このような山並みであったとは、全く覚えていない。割引岳からとの分岐(機屋)に巻機山の標識がある。雲海の下にヌクビ沢があるが、覗かず上に頭だけ出している尾瀬方面の山々を眺める。10分ほどで行ける最高点?には、ケルンがあるが何の標識もなく、殆どの人達はバックしていく。私達は、その先の牛ヶ岳を目指した。

 牛ヶ岳の標識は朽ちていたが、東斜面にはハクサンコザクラとダイモンジソウが咲いていたが、来る人も少なく、その存在も気付かない風であった。ニッコウキスゲの蕾がいっぱいで、今か今かと待っているような感じであった。





 ■■■コースタイム■■■
 高岡3:15=魚津3:55=蓮台寺上越=南魚沼市清水桜坂駐車場(登山口)(6:50~7:15)=五合目(8:20~25)=六合目(9:05~10)=七合目(9:50~55)=八合目10:45=ニセ巻機(九合目)11:00=避難小屋(11:25~39)=お機屋(巻機山頂上)(11:5512:05)最高点11:20=牛ヶ岳(12:45~13:35)=最高点13:55=お機屋14:05=避難小屋14:25=ニセ巻機(14:35~40)=七合目15:05=五合目16:10=登山口(17:05~30)=上越(19:15~45)=魚津20:40=高岡21:30  

 ■■■同行者■■■
            比佐恵