元   さ   ん   の   山   紀    行
白 砂 山 (2,139.7m)
<群馬県・長野県・新潟県>    平成25年07月15日



白砂山の登山口は野反湖畔。ニッコウキスゲがきれいだった。





登山口から白砂山頂上までの距離は、6・4キロ。
標高差600mなのに、コースタイムは4時間。






7:30 登山口発。頂上まで6・4キロ 階段を登るが、すぐ降りになる。 駐車場・野反湖を振り返る。


ハンノキ沢に架かる橋が傾いていて、
「山ノ神」は思案の上、そのまま沢を渡る。
7:45 ハンノキ沢 整備された登山道。


8:05 北沢取水分岐 地蔵峠に向けて・・・ 脇に小さな地蔵様があった。


切明・和山は秋山郷への道。 8:15 地蔵峠 地蔵峠の標高は、1,680m。


8:40 シラビソ尾根 シラビソが目立った。 視界の悪い中、一瞬、野反湖が見えた。


9:55~10:00 堂岩山 往路では、八間山に降りるか
どうかは決まっていなかった。
10:05 八間山との分岐


ガスに覆われて何処が頂上か分からない。 穏やかな山並みであるが奥が深い。 遠くに榛名山や赤城山が見えた。


~~ シャクナゲが現れた。 ~~


山頂は未だ先。 10:30  猟師の頭=2,042m コバイケイソウが現れて来た。


10:45  金沢レリーフ 金沢レリーフには遭難碑があった。 金沢レリーフを過ぎると、
ニッコウキスゲが現れた。





ニッコウキスゲと戯れながら・・・  ~~ 金沢レリーフ⇔白砂山頂上 ~~




11:30~12:45  白砂山頂上


白砂山頂上で、群馬のwandererさんと、暫しの間お話しをする。wandererさんは、
群馬県境を歩いておいでるようで、今回も、佐武流山までヤブ漕ぎにチャレンジの様子であった。


下山開始。  ニッコウキスゲと戯れながらⅡ   ~~ 金沢レリーフ⇔白砂山頂上 ~~


白砂山頂上方面を振り返る。 堂岩山分岐を目指して・・・ 14:05 堂岩山との分岐から10分経過。


八間山への縦走路から白砂山頂上方面 登山道はしっかり刈り上げられていた。 14:10  中尾根の頭


ダケカンバの林があった。 14:45  黒渋の頭・1,895m 15:10  ちょっと一息入れたところ。


快適な登山道である。 八間山までもう少し。 15:25~40  八間山頂上


キャンプ場に向かって下山。 野反湖が、ちょっぴり見えた。 16:05  野反湖見晴


16:45  茅の尾根 16:20  湖畔道路出る。 道路沿いにオダマキ。


八間山からの下山路を、富士見峠にすれば、もっとお花と戯れる事が出来たようだ。







元さんの戯言・呟きから

7/15 一般の登山道を歩いている私から見れば、「富山の山を歩いておれば、何処の山でも歩ける。」 と豪語している。今回の白砂山の登山口から山頂までの単純標高差は600m程であった。小さなアップダウンが多く、なかなか標高を稼げない。かといって、距離的にも6・4キロであるから、驚くような道程でもない。しかも、整備が行き届いているのであるから・・・・

 堂岩山からは、視界が悪く、強風に悩まされながらであったが、行けども行けどもの語句のように先が見通せなかった。山頂というのは、大体らしきと思う後方に位置するものであるが、今回の白砂山は、本当に行けども行けどもであった。

 しかし、幾つものアップダウンを繰り返すといっても、大きいものではないだけに、それなりの歩きをもってすれば、私が嘆くような事はない。金沢レリーフ前後頃から、キスゲが登山道の脇に現れ、いっぺんに疲れを和らげてくれたような気がする。

 山への感じ方などは、人それぞれであって、私がここに記述しようとする事が、果たしてあっているかどうかは疑わしいと言わざるを得ない。しかし、ずっと、お花がなかっただけに、私の心を有頂天にしてくれた事は間違いない。

 擦れ違った登山者の方々に、榛名山・赤城山などと教えて頂いたが、うっすら遠くだけに、その感激は薄い。ましてや、佐武流山・苗場山や岩菅山方面は、全くの雲の中なのであるから尚更だったのかもしれない。

 山頂で、茨城から来られた御夫妻とお話しをした。富山だと知ってか、「熊ノ岩でキャンプが出来るか?」 と聞かれて戸惑った。年格好、そして、この山頂までの到達時間などを考慮しても、不似合いのような気がしたからである。岩をやらないまでも、池ノ谷乗越や長次郎のコルまで行くのなら分かるが、何故と思ってしまった。

 でも、私のように、過去の人なのかもしれないし、実力を温存しておられる方なのかもしれないし、一様に云々と言えないのかもしれないから、「よく検討して下さい。」 とだけ言っておいた。山頂に一張りのテント(ツエルト)があった。群馬の県境を歩いているwandererさんである。雪ある時期でなく、藪を好んでいる方のようであった。(お天気の回復を待っているとの事)佐武流山から苗場山へ行くと言っておられた。

 下山路は、堂岩山から八間山を経由する事にした。一時間一生懸命歩いても、高度は100mしか降りないのであるからイヤになる。問題はその先であった。もちろん勉強しておれば、富士見峠を目指せば、お花の群落の中に行けたのかもしれないが、またまた自動車道を、1時間以上歩かなければならないのである。車デボ地点に、近い方のルートを選択しただけに、全くお花がなく寂しかったのである。

 下山して、ワイパーに置き手紙がある事に気が付いた。この野反湖に、「高岡の堀さん」 が来られたとの事であった。我々と違い、翌日八間山に登り、そのまた翌日に尾瀬に行かれるとの書き置きがあった。よく私達の車が分かったものだと思った他に、充分時間を掛けて山を楽しまれる事への羨ましさがたまらなかっった。

 お花の写真を撮ることにおいては、プロ級だし、山を誰よりも愛しておられる御夫妻を見習わなければいけないと思ってしまった。腰を落ち着かせて、ゆっくり山を楽しむのである。そんな日が私には来るのだろうか?



7/16 昨夜は、家に帰っても、差程ビールが美味しくなかった。だから、そんなにも飲まなかった。車中も、お互いずーっと、だんまりが続き、良い雰囲気ではなかったのであるが、「そんなのに、何故一緒に出掛けるのであろうか?」 と思ってしまう。こちらは、一応声を掛けなければ、後々尾を引くし、相手は、私の身体が心配?いや、何をしでかすか心配なのであろうか・・・・

 今回も、歩く時間より移動時間の方が長いという、あまり好まれないスタイルなのであるが、それでも、野反湖に着いて帰るまでの滞在時間を計れば、やがて10時間半程いた事になり、ちょっとだけ行って来たのとは違うような気がする。

 二百名山の白砂山を調べている内に、野反湖を知る事になったが、アクセスの事ばかりに気が向き、周辺の良さを知らないままに出掛けた事になってしまった。時期的に違うが、シラネアオイやノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)、レンゲツツジなどの予備知識が少しはあったものの、野反湖を挟んだ対岸の山々の事などは全く知るよしもなかった。

 遠出で同じ所へは、なかなか足は向かないのであるが、今度は、キャンプをして、お花を楽しんで、温泉にも入ってなどと思うのもウソでない。やっぱり、一度だけでは、その山の良さなど分かるハズもなく、複数回出掛けてこそ、他人様に語られるのである。





 ■■■コースタイム■■■
 登山口7:30=ハンノキ沢7:45=北沢取水分岐8:05=地蔵峠8:15=シラビソの尾根8:40=堂岩山(9:55~10:00)=八間山分岐10:05=猟師の頭・2,042m10:30=金沢レリーフ10:45=白砂山頂上(11:30~12:45)=堂岩山分岐13:55=中尾根の頭14:10=黒渋の頭・1,895m14:45=八間山頂上(15:25~40)=野反湖見晴16:05=茅の尾根16:45=道路16:20=登山口駐車場16:35

 ■■■同行者■■■
        比佐恵