元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
赤谷ノ頭 (1,046.1㍍)
<富山県  上市町> 平成14年02月11日




 「赤谷の頭」行きは、楽しみにしていた山行。何時の間にか7名に膨らんだらしいく、私としては、また3名の山好きにお目にかかれたことになった。上市役場午前7時集合の時刻に間に合ったが、一番最後の到着になってしまった。

  高岡は、薄っすらと雪化粧をしていたが、積雪は0㌢。県東部に入ってから雪量が増え、上市町では、除雪車が動いていた。登山口付近の駐車の事を考え、2台(セレナとパジェロ)の車に分乗させてもらい、我々の車は、某センターの大駐車場に置かせてもらった。

 降雪の中をドンドン進んで行ったが、「稲村」周辺で、除雪中のブルドーザーと鉢合わせになった時は、ここまでかと思ったが、逞しいモウジャ達は、30~40㌢の積雪の中を駆け抜けていったのである。除雪の邪魔にならないように、伊折橋詰(早月川右岸)に駐車し、早速準備を始めた。


伊折橋詰に駐車し地図を確認初対面の「あらちゃん」と「あらちゃん」と「しゅんちゃん」一寸休憩!

 事前に地形図で山の位置を確認してきたが、今日は、石澤、高田の両氏に任せる事にした。初対面の荒井、飯田、安達の三方は、スノーシュー隊で、取付きの赤谷橋までの自動車道を、30~40㌢位ある積雪を、ものともせず進んで行った。    (新雪には、スノーシューが最適と聞いてはいたのだが・・・・・)

 赤谷の右岸に、すぐ取付く予定だったが、除雪車が高く積み上げた雪壁に、チョット左側の杉林へ、石澤隊長が切り込んでいった。その杉林の中に、小さな沢が流れており、濡れないで渡る事が出来ないかと右往左往したが、靴に染みるほどではなかったが結局流れに足を入れた。
 杉林を抜けて10分程で、標高500㍍付近にある鉄塔に着く。右側には、はっきりと赤谷が現れる。その先15分程で、剱センター方面から来る林道に出る。やや左に進み、また尾根に取付く。


「あらちゃん」一服!負けじと続く!スノーシュー隊が行く石澤隊長奮闘!

深雪におどける「しゅんちゃん」ガンバレ!疲れました 深雪にスコップを使ってみたが!

急斜面を登る「赤谷ノ頭」山頂で記念写真「あらちゃん」「しゅんちゃん」コンビ石澤隊長語る(右、高田氏)

 朝方の雪の降り方からは、誰もが山頂に届くのだろうかと思っていたに違いない。7名が力を合わせ、小さな雪庇が張り出した狭い山頂に着いた時は、誰ともなく歓声が出た。
 個室を借りたような山頂は、記念写真撮影にはチョット窮屈だったが、丁度いいくらいの広さだった。小雪も少しながら舞い、雪山の雰囲気を醸し出していたが、やはり「剱岳」を仰ぎたかった。

 賑やかな小宴会は、「山ヤ」のなくてはならぬ儀式のように、初対面の三方もすぐ打ち解けて、新たな「山の友」となった。山頂を惜しみながら下り始めた時、しんがりを努めた我々は、一瞬の晴れ間を見た。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「赤谷ノ頭 1,046㍍」山頂で「赤谷ノ頭」、後方が「剱岳方面」お天気になった下りは
快適そのもの
樹林帯を行く

速いペースの下りに一息左、「大倉山」 右、「土倉山」剱岳方面を見る往路は苦労、帰路は快適!

 天気予報が良い方にハズれて、ドンドン、ドンドン明るくなってくる。「大倉山」がどっしりした感じで見え、その右隣のあまり知名度がないが「土倉山」と、まるで兄弟のように見えてきた。
 もっと右に目をやると、かすかながらも、ブナクラ谷が白くなって見え、そして、何時の間にか、重い雲の中から剱岳早月尾根の下部だけなのだが姿を現した。
 フワフワの雪に往路を7名で踏んだトレースが、はっきりと残り、また復路を7名で下るのだから、雪山ならではの楽チンである。

このコブを越えればもう少し!林道からもう一つ杉斜面を下れば斜面から降りて、自動車道に出る伊折橋から「赤谷ノ頭」を振り返る


 走るように下り、時には斜面を滑り降りる姿は、なんら少年や青年と変わらず、登りのあの辛さから解放された各自の顔は、「越中の百山」の一角を崩した満足感に酔いしれていたようだった。
 杉林から自動車道に出て、これまたビックリ、 “今朝のあの雪は何処へいったのだろう!” と思うほど、綺麗に除雪され路面が乾いていた。伊折橋から “よくぞ行って来たぞ” とまた「赤谷ノ頭」あたりを振り返った。



今回の山行は、メモする機会が少なく正確さに
欠く事から中略し、写真を中心として載せました。





   ★★★ コースタイム ★★★
高岡6:05=上市役場前7:00=伊折橋詰(7:45~8:00)=赤谷橋付近の取付8:15=杉林から出る8:35=鉄塔8:45=林道9:00=休憩9:15=痩せた尾根、右に杉10:00=標高830㍍10:10=標高980㍍11:15=赤谷ノ頭頂上(11:50頃~13:00頃)=鉄塔14:25=車デボ地点(14:55~15:05)=上市(15:30~40)=高岡16:30

   ★☆★ 同行者 ★☆★
      石澤、高田、荒井、飯田、安達、比佐恵