元   さ   ん   の   山   紀    行
大明神山 (2,082.6m)
<富山県魚津市>  平成16年04月05日













  山つれづれ・・・から

4/5 とうとう念願の「大明神山」に登った。尾田さんや多くの方々から、私を支援する情報を頂いた事も、今回の登頂を支えてくれた事に間違いなく、本当に感謝する次第である。私は大明神山の多くを知らないが、どのルートを辿っても一筋縄では行かず、恐怖が付きまとうと聞いている。したがって天候や雪の状態などの幸運が伴わなければなかなかの所である。

 我々の辿ったルートは、少々長いもののその点では、私に一番あっていたように思って感謝しながら歩いた。取付きは少々雪が足らず苦手なヤブ、そして、1,000m付近までの急登を越えれば快適な登高となった。高度を上げるに連れて、週末の降雪が意外に我々に抵抗した。風通しの良い所は、そうでもなかったのだが、吹き溜まりばかりでもないだろうに、深みでは膝まで沈んでしまった。

 そして下の雪が硬く、アイゼンにはカッパ(団子状態)が付き、酷い時には、靴の倍になってしまい、“ まるで、京都の舞妓さんのポックリだね!” などと苦笑していた。でも、その新雪は、青空と共に、我々をもっと奥へ奥へと導いてくれた。木々が視界を遮らなくなった頃には、どちらともなく「ワーッ」と声を上げてしまった。

 一時は登頂辞退を申し入れた「北ちゃん」であったが、最後の踏ん張りがあり、無事登頂し日の丸を掲げた。“ こんな長く歩いたのは初めてであり、もうこんな山は来ない。” と言いながら笑顔でシャッターを切っていたが、そこには充実した男の顔があった。

 山頂発が午後2時20分、1850m付近で軽い食事をして発ったのが午後3時であった。今回は予定時刻をはるかにオーバーして、 “もう来れないかもしれないから!”のよく事故があるパターンになってしまったのを反省もしている。
 大明神山は、大勢の方々が登る眼前に聳える毛勝三山と呼ばれる山々に、やや標高が劣るが、山容といい、展望といい何も負ける事はないと思った。しかし、私はまた来る事があるのだろうか、それこそ幸運に恵まれなければ、その頂きに立つ事は出来ないであろう。





 ■■■ コースタイム ■■■
   

 ■■■ 同行者 ■■■
            北ちゃん