元 さ ん の 山 紀 行
初 雪 山 (1,610㍍)
<富山県 朝日町>
平成18年03月06日~03月07日
|
|
陽が輝く初雪山に・・・ |
憧れの初雪山に心も弾む! |
|
|
新雪を踏んで・・・ |
ルンルン気分の「eiko女史」と「山ノ神」 |
|
|
初雪山登頂が、射程距離に入って来る |
剱岳に毛勝の山々がステキである |
|
|
大地~初雪山間の稜線が長~い |
初雪山を眼前にとらえて・・・ |
|
|
山頂手前より白金ノ頭越に剱岳を望む |
|
|
|
山頂より白金ノ頭・定倉山への稜線 |
朝日岳方面を望む |
|
|
憧れの初雪山頂で記念写真 |
カモシカも出迎えてくれた |
|
|
「山ノ神」初雪山に初登頂なる |
颯爽と初雪山を後にする |
|
|
|
|
大地から初雪山へ |
整然と大地を降る |
黒菱山への稜線を望む |
雪庇を避けて |
|
|
|
|
陽がだんだん高くなる |
|
1223mのピークを目指して |
剱が毛勝が・・・ |
|
|
|
|
トラバースに緊張が走った |
振り返って雪庇を見る |
次のピークを目指して・・ |
栂海の犬ヶ岳がステキです |
|
|
|
|
作戦会議か休憩か? |
ますます峰々の迫力が迫り来る |
我々だけのトレースに頗る満足! |
初雪山頂を間近に見て |
|
|
|
|
もう一つピークを越えなければ・・ |
急斜面だけど登り易い |
真っ青な空に引き込まれて行く |
風がなく快適そのもの |
|
|
|
|
あの登りが最後である |
最後の登り |
登頂まで、あと一息 |
初雪山頂にはアンテナがある |
「コラム(山つれづれ・・・より)」
3/6 雨の予報で、朝日小川ダム集合を午前7時半とした。大粒ではなかったが、始めから雨具装着となるが、メンバーのザックを見てハッとした。寝る時のマットを忘れて来たのである。「山ノ神」との間で、「雨でも行くの?」 「私が行けるのか?」 「重荷を背負って登れるのか?」 「寒くはないのか?」 ばかりに話題が集中し、完全に断熱のためのマットを車に積むのを忘れていたのである。
今更行かぬわけにも行かず、車の中に、濡れ物対策に使用していた厚さ1~2mmのマットと、薄地だが1mくらいのエアーマットをザックに詰め込みその代用とした。
元々計画段階で、私のテントは狭く、リックや靴などを入れると、二人では窮屈なものになると思っていた。しかし、eiko女史の同行を知るや、彼女のテントを当てにして、私だけは雪洞で寝てみようとの企画に変わりつつあった。万が一の場合は、女性軍のテントに救ってもらえばの考えに・・・、そこへ、「シュンちゃん」の参戦が決り、今度は私が彼のテントを当てにして、その計画はなくなってしまった。
そんな事を思えば、死ぬわけもないのだから、少々寒いが覚悟の出発となる。
相ノ又トンネルを過ぎた所から取付いたのであるが、雪の着きが悪く、靴もスノーシュー(カンジキ)も泥だらけになるほどで、重荷を担ぐ者には、決行辛いものであった。また、621m下の赤松付近も全く雪がなく、通過には結構時間を要してしまった。雨は大降りにならなかったが、朝日・小川ダムの出発から5時間程過ぎた午後1時半頃に、980~990m付近でキャンプをする事になった。
まずは、「シュンちゃん」持参の集会用(宴会用)のメガミットの設営を開始し、その中で、早速暖を取る事になった。叩きつける雨音が、いつの間にか雪に変わった頃から、2張りのテント設営のために穴掘りとなる。何もかもが終了し、宴会場に戻ってからは、車の運転の心配もない安堵感も手伝って、実にゆっくりの5時間程の「山談義」となった。静かな山中で、気の合った仲間と時間を過ごせるその喜びをかみ締めると共に、こんな贅沢な事が、いつまで続けられるのだろうかと思わずにはおられなかった。
「日帰りの「北ちゃん」とも、こんな事が出来るのだろうか?」 「若い衆は、私(達)連れて行ってくれるのだろうか?」 など「好山病友の会」の連中の事を思いながらテントに入った。少しの酔いは、私を2~3時間の眠りを許してくれたが、寒さ(冷たさ)で目が覚めてからは、5分と同じ姿勢で眠る事が出来なかった。前日も3時間の睡眠であったが、今宵もこれくらい眠れた事に、明日の登高には支障を生じる事がないと確信した。後は、約束通りの「晴れ」が欲しかった。
3/7 前日の雨も約束したかのように止み、未明から満天の星空になった。その代わりに、何もかもがカチカチになってしまった。大地山頂での「日の出」には間に合わなかったが、剱岳や毛勝の山々が、浮かび上がって来た頃からは、皆「来て良かった。」のルンルン気分になって来た。昨日の降雪は、前日大地経由で黒菱山に行った「シュンちゃん」達・ハレルヤ一行が付けたトレースを、かすかに残す程度で、美しさを甦らせていた。(シュンちゃんは、連日の大地という事になる。)
大地までの何ヶ所かに、雪着きの悪い所があったが、初雪山までは、想像よりもはるかに多い雪量であった。1223mのピークも、難なくクリアーし、アルペン的な大パノラマを楽しみながら、パチパチシャッターを切りながら、山への思いを語り合いながら、速く歩くにはもったいなく、焦らずゆっくりと歩いた。
初雪山行には、珍しい程風もなく穏やかで、サンサンと照る日差しだけが痛かった。最後の登り頃には、さすがに大腿部に応えたようであったが、山頂に立てた満足感は、それをも忘れさせてくれたようだった。
さすがに、山頂だけは、風が強かったが、でぇ~んと構える朝日岳が格好よく、昨夏歩いた栂海の山々へと目を向けさせた。白馬周辺の山々や、遠くは槍まで姿を現したが、私は、白金ノ頭や定倉山への稜線に目を奪われてしまった。でも、剱岳や毛勝の山々がピン色になり、バックの空が、青みを増した頃の素晴らしさは、本当に来て良かったと思ったのである。
「こんな初雪山は、そう滅多にない。」などと、何度も口にしてしまったが、それには皆頷いていた。正午過ぎに山頂を経ち、午後2時には大地山頂に戻った。キャンプサイトでは、遅い昼食になったが、蕎麦とコーヒーにケイキと、ボリューム感こそなかったが、美味しく満足のいくものであった。
キャンプサイト午後4時発となったが、何の不安もなかった。621mのピークを避け、またいつもより、やや西側のルートを辿ったが、それが奏効し、朝日小川ダムには、まだ明るいうちに辿り着く事が出来た。私の企画した「大地・初雪山」だったが、eiko女史・「シュンちゃん」が参加してくれた事で、より素晴らし山行となった。お二人に心から感謝したい。そして、「山ノ神」自身の山歴を飾る素晴らしい一日になった事だけは間違いないであろう。
■■■コースタイム■■■
★一日目
高岡6:05=魚津7:00=朝日小川ダム発8:20=相ノ又トンネル出口8:50=621m11:15=750m12:00=810m(12:25~45)=キャンプサイト(987m)(13:25~)
★二日目
キャンプサイト6:40=大地(7:15~35)初雪山頂上(11:40~12:05)=1223mポイント13:20=大地14:00=キャンプサイト(14:20~16:00)=夢創塾との分岐(16:20~25)=750m16:35=別ルートへ16:50=くろべ平17:25=発電所前17:50=朝日小川ダム(18:20~35)=高岡
■■■同行者■■■
「シュンちゃん」・eiko女史・「山ノ神」