元   さ   ん   の   山   歩   き
洞   山 (831.8㍍)
<富山県富山市(旧細入村)>  平成29年02月07日






3週間前のリベンジであったが、とても寒かった!






3週間前は、ここまで車が入らなかった。 まずは、杉林の中を行く。


 
近道を模索した結果が、このように・・ 林を抜けて尾根に・・・


鉄塔から林道を目指して・・・ 林道に出て、再び尾根に取り付く。


風雪に対し、「忍」 の一字であった。


小さいけれど雪庇を気にしながら・・・


樹氷がきれいなブナ林を行く。


山頂の反射板が見えた。 最後の力を振り絞って・・・


山頂には大きな反射板が二つある。 反射板の下で・・・


寒かった! 臨時的(一時凌ぎ)に鉄骨にタープを張った。


予想より早く山頂に達する事が出来、余裕の時間を過ごす事が出来た。でも、寒かった!


下りは、小さな雪庇を気にしながらでも、快適に歩く事が出来た。


尾根から林道への急斜面。「山ノ神」はこんなのが苦手! 転倒していた。


林道から、庵谷の登山口に向かっての下山。






   元さんの戯言・呟き

2/7 連休2日目の今日は、何処へ行こうかとなる。最近は、仕事が忙しいのか、娘の方から、”朝の解放” が言い渡されないので、その選択肢は限られている。久し振りに牛岳、そして、もう少し回数が欲しい鍋冠山などが候補に上がったが、同じカツカツの時間を過ごすなら、3週間前のリベンジで、洞山に向かう事とした。

 予報通り登山口の庵谷に近付くに連れて降雪が激しくなった。3週間前より5m位奥に車を入れる事が出来たが、雪量はたっぷりである。その3週間前にも、林道取り付き付近にある簡易水道施設へ点検に来れた職員さんと、「また、お会いしましたね!」 「気を付けて・・」 などと言葉を交わした。

 雪量は、その時と殆ど変わらなかったが、やはり確実に春に向かっているからか、新雪が積もっていても、沈む度合いが違う。膝上ラッセルなら、またまた敗退覚悟であったが、急傾斜以外は、膝下だっただけに、反射板と鉄塔のある尾根に上がるのに、1時間程であったから、これなら、山頂に立てるかもしれないと思った。

 その林道手前までは、新たな雪に覆い被さっているとはいえ、所々にトレース後らしきものがあり、深みに嵌る事が少なくてすんだように思えた。尾根に上がってからは、やっぱり雪量が増え、トレースなどはない。そして、風を伴った降雪に寒さを覚えた。

 切れ落ちた斜面には、それなりの雪庇が張り出していたが、それよりも風紋の大きさが、高低を錯覚をさせ、カラ足を踏むような事が何度となく起こった。また、樹木の脇の穴凹に足を取られる事もしばしば。そして、転べば、起き上がるのに四苦八苦する事になる。

 展望はなかったが、雪の白さが、際立ってきれいに思えた。しかし、寒かったし、冷たかった。そして、時間が気に掛かる。「今何時?」 「あと、どれくらい?」 その聞く聞かれる間隔が、だんだんと短くなっていくのは仕方がなかった。GPSで、標高差や山頂までの距離を出しても、雪深くなっていけば、必然的に足が遅くなるし、士気も下がっていく。

 どうしても、山頂に行かなくてはならない事もないのであるが、戻ってからの達成感には、やはり違いが出て来る。ボヤ~ッと反射板が見えた。「何処に?」 と問われるくらいに近付かないと、靄っていて分からなかったが、山頂には、2機の大きな反射板がある。

 風があるから、食事をしないで戻ろうという事になったが、どちらかというと、いつもと違って、山頂の風は弱かった。ならば、山頂でであるが、さて、何処に穴を掘るかとなったが、雪がサラサラでブロックが出来ない。そのベンチ・テーブルを造るのに、時間を要していては、後々に響いて来る事になるから、思い切って、反射板の真下に穴を掘ることにした。

 鉄骨にタープを巻いての一時凌ぎであったが、上からの落雪はなかったが、待機中の降雪量が多く垂れ下がってしまった。それよりも難儀したのが、寒くて、ガスが燃えない(温度が上がらない)事であった。準備していたお湯をかけても、すぐに消沈し、その繰り返しで、やっとの事で、カップ麺を食べる事が出来た。(メーカー品でないカセットガスボンベから移したものだったからかもしれない・・・)

 それにしても、あの寒い中で、「山ノ神」は、相変わらずビールを飲むのであるから、「そんなにしてまで飲みたいか?」 よりも、執念(意地)なのかもしれない。食事後、タープを外すにも、スノーシューを履くにも、手が悴むというより、手が痛かった。こんな事にならないように、手袋を付けたままで作業する事も技術なのであるから、私達は未だ未熟という事になる。

 膝まで沈んだトレースが、僅かな間に、風雪に消されて全くなくなってしまっていた。それこそ、一本道だと思っていても、下りは支尾根があるから、用心して降りなければならない。間違った所を、走って降りれば、その分だけ登り返さなければならなくなるから・・・・





 ■■■ コースタイム ■■■
  高岡7:55=庵谷登山口)9:15~25)=鉄塔の尾根10:35=洞山頂上(12:30~14:05)=林道15:00=登山口(15:30~40)=高岡17:00

 ■■ 同行者 ■■
        比佐恵