元   さ   ん   の   山  紀  行
釜 谷 山 (2,415m)
<富山県魚津市、宇奈月町>
 平成17年05月23日





ガスに覆われた釜谷山頂上で


 猫又山から釜谷山へは、一度120~130mほど下らなければならない。視界が利かないというのは結構不安で、以前来た時は、こんなに遠かっただろうかと思うほどであった。
 ガスの中に雷鳥が現れた。山に登り始めた頃は、それなりに嬉しかったのであるが、このところは不吉な予感がするだけである。
 鞍部の所に赤いテープが付けられていた。「下山時はここから!」の提案もあったが、「かなり急だよ!」と、言いながら釜谷山頂上に向かって登り返しにかかった。
 

雷鳥が現れ、不吉な予感! 猫又山から一度ぐーんと下る 猫又山と釜谷山の鞍部付近 登り返しは辛い!

 相変わらず、長勢君一人が先行する。あとの三人はヨッコラヨッコラ後を追う。猫又山で集合写真を撮らなかったが、「北ちゃん」が気を利かせて、三脚を立ててくれた。「今度は何時来れるか分からないから、悔いのないように撮っておかなくちゃ!」これが、私のこの頃の口癖となっているようである。

 山頂は、食事をするには狭過ぎるので、直下の雪のある所に降りてする事になる。雪があると「雪のテーブル」を連想してしまい、「長勢君、スコップは持って来なかったの?」となってしまう。

 実際、平場では座りにくく纏まりにくい。我々は、贅沢にも、今冬からテーブル・イス付きに、慣れてしまっているのである。
 男ばかりの食事は、量感はあっても、やはり彩りや手間のかかるものには劣るようであるが、何処のパーティーにも負けない豪華さがある。実際、山に来て痩せるはずなのに、この頃は、少しも目方が減らないのである。


山頂に到達の長勢君 二度目の釜谷山頂上に立つ 山頂直下で、雪のテーブルなしの食事 標高2250mのコルから下る

 食事が終わらないうちに、雨が落ちて来たと思いきや雷鳴が轟いた。イヤな感じである。早々に片付け下山となる。こうなると、先の鞍部から、左俣を下る事になったが、最初は激しくはないが藪を漕がなければならない。ヤブを抜けた所でアイゼン装着し、一目散に下った。最初は急で恐る恐るの下降となったが、しばらくして、慣れればどーって事はない。

左俣を一気に下る アイゼンを利かせて下る ガスが晴れて見通しが良くなる 見上げると左俣が
また二つに分かれている






 ■■■ コースタイム ■■■
高岡4:25=魚津5:05=発電所(5:35~55)=釜谷出合(7:20~35)=大猫山直下(8:25~40)=稜線(10:45~55)=猫又山頂上11:40=釜谷山頂上(12:50~14:25)=鞍部14:35=谷合流15:20=アイゼン脱着15:55=発電所(16:45~17:00)=高岡18:45

 ■■ 同行者 ■■
    「北ちゃん」・長勢君・橋本君