元   さ   ん  の  山  紀  行
夫 婦 山 (784.1m)
<富山県 八尾町>
平成16年06月21日




 昨夜は「山ノ神」の機嫌があまりよくなく、行き先を決めずに寝てしまった。午前中はお天気が持ちそうなので、「夫婦山」と「祖父岳」の2座を目指す事にした。2座とも低山で時間の掛からぬため、蔑ろにされてしまう山なれど、結構眺望が良いのである。今回で4回目になるであろうか?
 もっと早く出発する事が出来れば、雨飾山でも行けたかもしれないが、まあ欲張らず、八尾町の桐谷に向かった。道路工事が行われていたため、迂回路を辿ったが、結構いい加減な標識に、とんでもない所へ迷い込んでしまい思わぬ時間を費やしてしまった。   
別荘川を渡って、400m先の標識
林道を200m進んだ標識

  小井波で別荘川を渡り、鶏舎沿いに400~500mほど進むと「夫婦山登り口」の標識があり、そこには数台の駐車スペースがある。その林道は尚も続いており200m進んだ所に「夫婦山・登山道」の標識が立てられている。200mの事だから、普通の車は、先の駐車スペースに止めた方が、トラブルの事を考えると正解かもしれない。しかし、鶏舎の臭いが少し気にかかるかもしれない。
 登山道の標識に従い鬱蒼とした杉林の中の階段を登って行く。5分程登ると林道に出る。先程の林道が続いているものと思われる。精々車で来てもここまでであろう。その林道を横切り1~2分程行くと何故かベンチがある。また階段になるが、階段を直接登るよりも、横を歩いた方が楽である。
青い実をつけたサンカヨウ
 その階段を3分程登るとなだらかになり、2分程行くと、やがて山らしい斜面になり、青い実をつけたサンカヨウが現れる。杉がなくなりブナになると松瀬峠である。

 
別荘川を渡って、400m先の標識
松瀬峠から祖父岳を望む
 松瀬峠は、反対側の野積川・松瀬ルート交わる所でもあり、また、右は女峰へ、左は男峰(夫婦山の主峰)へと、いわゆる交差点である。一息入れるが、この後登る祖父岳が松瀬側にぽっかりと見える。
 松瀬峠から、男峰の夫婦山頂上を目指すには、ロープのある急登が待っている。岩の間を潜り、岩の周りを行き、また長いロープをたぐれば、右手に展望台がある。
 大きな杉を跨ぐか、杉の下方を回れば、気持ちの良い展望台である。祖父岳も牛岳も見える。もっと奥に立てば、カメラの枠に入るのだが、足がすくむと言って、「山ノ神」はすぐ戻って来てしまった。
 展望台から5~6分で見晴らしのいい夫婦山頂上に着く。


急登にはロープが施してある 大きな岩の間を行く 展望台へ スリリングな展望台で

 頂上でのチョット強い風は、暑い日だったので、とても気持ちがよく、またその風で、この時期特有の小さな虫も、吹き飛んでしまったのか気になる事がなかった。
 頂上には平成13年11月に設置された方位盤があり、東北東に僧ヶ岳・駒ヶ岳・毛勝三山・剱岳。東に薬師岳。東南東に笠ヶ岳。西に祖父岳・高峰。北西に牛岳。南西に白木峰。南に戸田峰が見えた。
 

牛岳を見直すくらいの堂々とした山容 立山連峰を遠望 夫婦山頂上で 展望台付近の急斜面を下る

 小一時間後、頂上を後にしたが、松瀬峠から雨になった。左程の雨にもならず、祖父岳に向かった。





  ★★★コースタイム★★★

高岡6:10=夫婦山登山口(7:30~40)=松瀬峠(8:05~20)=展望台(8:30~35)=夫婦山頂上(8:40~9:35)=松瀬峠9:50=夫婦山登山口(10:05~15)=祖父岳登山口11:10

  ★☆同行者☆★
         比佐恵