元   さ   ん   の   山  紀  行
猫 又 谷
<富山県魚津市、上市町、宇奈月町>
 平成20年05月05日




 猫又山の山頂に立つ機会があっても、猫又谷からの山頂へは、だんだんと遠のいて行くのかもしれない。それは、適期が短いだけでなく、山の神と一緒する山歩き、そして、やがて来る自分の衰えなど、複合的な要因が絡み合ってであろうし、致し方ないところである。

 そんな折、GWを利用して、山口から涼子女史が、地元の山岳会の一員として、大明神山から毛勝山・釜谷山・猫又山を経由して、猫又谷へ降る予定をキャッチ! 久しぶりの再会(5年ぶり)と、あわよくば、山の神を引き連れて、猫又山てっぺんに登れなくとも、コルまで行けないものかの算段があった。


山の神、初めての猫又谷。 しかし・・・


洞杉手前、徒歩10~15分からスタート 林道に覆い被さるデブリ 山口の涼子女史ご一行と遭遇!

今にも、降りそうな空模様。


いよいよ猫又谷へ クレパスを避けて・・ 釜谷出合の残雪の状態


左右から、大きなデブリが発生している 大きな雪塊を押してはみたけれど・・ 標高1300mで撤退!


  結果的には、山頂どころか、コルまでにも届かなかったのであるが、山の神には新鮮な山の味を得た事であろう。



「5/5 コラム(山つれづれ・・・より)」

5/5 雨が落ちぬ間に、猫又谷の雰囲気を「山ノ神」に味わわせる。大明神から毛勝三山、そして、大猫山踏破し、猫又谷を降りて来ると思われる山口の涼子女史との再会。その二つのテーマを持って、早々に自宅を出た。ちょっとズルをして、歩かなければならぬ所をカットし、南又谷へ入った。

 車デボ地点から、1時間半後、谷から林道に上がって休息している涼子女史に出会った。山岳会に所属する男性を3人従え?元気いっぱいの彼女と、矢継ぎ早に山の話となった。しかし、グループの事もあり、記念写真を撮り、「鮨とおはぎ」を差し入れし別れとなった。

 「山ノ神」としては、初めての南又谷、しかも猫又谷へ来ての一歩。その時点で、「もうこれでいい。」 の思いがあったのであろうか、「いつ止めてもいいよ。」 と私に迫る。時たま、雨がポツリと落ちる事もあり、尚更だったのかもしれない。

 未知の世界に、足を踏み入れたいの思いがあっても、怖さがあっては、何をか言わんである。「雨が降るまで・・ ガスが架かるまで・・ 登れなくなるまで・・」 などと言って繋ぎ、「もう少し・・・歩けなくなるまで・・・」 などと言いながら、「もしかしたら、登れるかもしれない・・」 があったのだろうか?

 そんな思いがあっても、右から、大きな雪のブロックが、しかも雪崩のように、そして、左から大きな石や岩が、これまた私達を、狙い打ちにしているかのように・・・・・ 落ちて来るから堪らない。高温・熱風が、そうさせたのかも知れないが、「もういい。これで充分!」 では、退散しなければどうしようもあるまい。・・・

 いつしか「山ノ神」の術中に嵌り、山菜採りになってしまったが、「他の山にも・・」 には、流石の私も、「もうこれでいい。」 と、頂への未練も重なり、早く家に帰ろうと言ってしまった。家路へは、所々で強雨となり、早めの下山の奏功と、涙雨が入り交じった感があった。 





 ■■■ コースタイム ■■■


 ■■ 同行者 ■■
         「山ノ神」