元 ち ゃ ん の 山 紀 行
奥 ノ 山 (1,067㍍)
<富山県 大山町 > 平成16年03月22日
前日のハレルヤ山行の縦走時(朝日小川ダム~大地~黒菱山~焼山~大平)に、仲間から “ 元ちゃん、お日様にあんなに大きな暈がかかっている。明日は雨だよ!” と今日の山行を心配してくれていた。
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小坂奥の神社前も雪が少なかった |
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神社前の橋を渡る |
行き先が決まらないまま、朝を迎えたが、「午前9時頃から雨の予報に、山沿いでは雪になる!」に、幾つかの候補から一度しか登っていない「奥ノ山」を選んだ。予報の展開の遅れを期待しながら、午前中が勝負だと「山ノ神」にハッパを掛けるが、相変わらずのスロー準備に出発が7時になってしまった。
小坂集落奥の神社前に車をデボしたが、やはり暖冬のせいなのか雪が少なかった。檜峠に向かうのに神社前の橋を渡り、少なめの雪の上を歩く。「檜峠まであと2キロ」の立て看板を過ぎて、どれだけ行った所であったか、沈む雪にカンジキを着ける。
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檜峠には、殆ど雪がなかった |
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林道歩きの途中、二子山が見える |
しかし、この時期にはびっしりの雪が、所々大きく雪がないのである。雪を拾って歩くが、あまりにも長く土やコンクリートの上を歩くのもいかがなものかと、カンジキの着け外しを繰り返した。陽の当たる檜峠(558m)には殆ど雪がなく、赤土が顔お出していた。
2年前に来た時は、大変良いお天気に恵まれた事もあり、檜峠からは、富山・岐阜県境の山々が、目の前に広がったのであるが、今日は全くダメで、今にも降りそうな空模様であった。
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小坂奥の神社前も雪が少なかった |
檜峠で左側の4~5mの急な斜面に取付くのだが、「山ノ神」の足が上がらないと言って、もう少し下がったヤブからの突入となった。雪がなく登山道(旧道?)らしい道が小枝で煩かったので、尾根に出れば雪があるのでないかと思ったのが間違いで、苦手なヤブ漕ぎとなってしまった。先の道を辿っておれば5~10分程で雪の付いた尾根(587m)に行けたのに、30分ほど余計に時間をかけてしまった。
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11時過ぎ降雪となる |
そこからカンジキを着けたが、やはり雪が少なく730mを越さなければ、ビッシリ雪とはならなかった。そして、滑りやすいヤブの中でとうとう降雪となった。いきなり雪であったからまだ良かったが、雨やミゾレだったら、さぞかし嫌な感じであったろう。
高度を上げるに連れ、尾根が広くなるが、降雪もあり、靄で視界が悪くなってくる。しかし、最近この「奥ノ山」も多くの登山者が訪れるのであろうか、ベタベタとマーキングが施してあった。
午後0時半頃、杉の木が立ち並ぶ穏やかな高台に出たので、位置を確認したら、標高も足らず、位置も
未だ少し南東の方向に行かなければいけないようであった。
少し下がって立木のない広い所に出たが、視界が悪く、1時近くになったので、諦めて撤退するかと「山ノ神」に進言したところ、何時もと違いもう少しなら行ってみようという事になった。
緯度経度も標高もピタリになった所は、二年前に小さな目印を付けた所でもあり、降雪の中改めて記念写真と洒落込んだ。
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広い山頂でツエルトを張る |
昼食のメニューは煮込みうどん |
この方は、雪でもビール |
山頂で記念写真 |
まずは「山ノ神様」の御殿を設営し、煮込みうどんを作った。一度座ってビールを飲み始めると、テコでも動かない「山ノ神」を尻目に、私はコンロの番と写真撮影の係りとなり、ツエルトの御殿に、リックは入れてもらえても、私は入れてもらえない。
こんな山頂から、早く撤収を呼びかけるが、なかなか尻が重たく手間取ったが、勝手にツエルトを外してしまったからには、どうしようもなく諦めてくれた。
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雪を拾いながら下る |
雪がなくなり笹の中を行く |
降雪の中、只管林道を歩く |
「山ノ神」の落としたコンパスを見ながらの下山となったが、途中違った所へ迷い込んでしまい「お~っと」であったが事なきを終えた。雪のないヤブを、意外と時間を要せず下る事が出来たが、小坂まで長い林道を、また歩かなければならなかった。
■■■コースタイム■■■
高岡7:05=小坂神社前(8:40~9:00)=カンジキ装着9:15=檜峠10:15=587m10:50=640m11:05=790m11:40=奥ノ山頂上(13:15~14:05)=ルート外れる14:50=修正15:00=587m15:20=檜峠(15:40~50)=車デボ地点(16:45~17:00)=高岡18:15
■■■同行者■■■
比佐恵