元   さ   ん   の   山   歩   き
大 熊 山 (1,628m)
<富山県 上市町> 平成18年04月04日




コット谷を行くⅠ


コット谷を行くⅡ


コット谷を行くⅢ




 

剱センターゲートから、小又橋まで、ツルツルの道を行く

小又川を行くⅠ


小又川を行くⅡ

コット谷を行くⅣ

コット谷を行くⅤ

コット谷を行くⅥ

コット谷鞍部で

コット谷鞍部から見上げ、また見下ろす

コット谷鞍部から大熊山への稜線Ⅰ

コット谷鞍部から大熊山への稜線Ⅱ


大熊山頂から剱岳を望む


大熊山頂の一時


大熊山への軌跡


大熊山を下る

大熊山稜線から、直接コット谷へ


「4/4 コラム(山つれづれ・・・より)」

 たまたま休日が合った長勢夫妻と、コット谷へ行く事になった。さおり夫人を山に連れて行きたがる彼に、最近の熊騒動から独りで、大きな杉に覆われている山に、足が向かわぬ事などが合致して、我々と一緒してくれる事になった。伊折~剱センター~小又川出合間は、冷え込んだ事もあって、油断すると、すってんころりんになりそうで、それこそアイゼンが欲しいくらいであった。

 ところが、小又川に入ってからは、2~3日前の降雪(前日も降ったと思われる)が意外にも足かせとなった。何ヶ所かデブリが発生していたものの、それほど雪解けが進んでおらず、遡行には殆ど支障がなかった。コット谷に入ってからは、流れが全くなく水の音も聞こえなかったが、あの寒さは何処へ行ったのだろうかと思うほど、雪は腐って重たく足が上がらない。終始長勢君に先頭をきってもらう事になる。
 荷は軽かったものの、スノーシューのさおり夫人も、最後までスピードが衰えず、我々二人(スノーシューとカンジキを交互に使用)は、それこそ彼等のお荷物になってしまった。

 剱センター午前5時20分発、早乙女岳と大熊山の鞍部に、10時40~50分到着で、雪の状態や体力からして、早乙女岳行きを諦め、大熊山行きとなった。大熊山で、熊に噛まれたはずの長勢君であったが、先へ先へと行ってしまう。熊が怖いが、性格上、他の人より先に歩かなければならないようである。(後にいても、いつの間にか先にいる それが彼なのである。)
 絵になるような稜線を歩き、山頂で待っててくれたのは、でぇ~んとした剱岳である。 「素晴らしい!」 「早乙女岳からの展望より素晴らしい。」などと、予定よりちょっぴり低くなった山頂に、自分善がりの「山の想い」を繋がらせ、何とかピークに立てた事に満足感が漂ようのであった。

 山ヤ冥利に尽きる山頂からの展望は、1本のビールより多く酔わせてくれた。それは、何時もと違った雰囲気が、そう思わせたのかもしれない。青い空・充分な雪量・トレースがない・人影がないなどなど・・・・また、若き夫妻と一緒だったからかもしれない。山頂直下の稜線から、ダイレクトにコット谷へ降りたのも良き想い出になるであろう。






 ■■■ コースタイム ■■■
高岡3:55=伊折4:55=剱センターゲート(5:05~20)=小又川出合(6:15~30)=コット谷出合(7:40~50)=鞍部(10:35~50)=大熊山頂上(11:50~14:00)=コット谷15:10=小又川出合16:05=剱センターゲート(16:50~17:05)

 ■■ 同行者 ■■
       長勢夫妻・「山ノ神」