元 ち ゃ ん の 山 紀 行
大倉山 (1,443㍍)
平成 12年 04月 17日



 剱橋を渡り、岩魚料理「はやつき」の一寸手前を左折し、桑首谷の右岸の林道を行く。
 所々に岩石が崩れ落ちていて、何処まで行けるやらと思いつつ、1.6キロ入った蓬沢.坪野線と交わる所に着く。

 この先は、残雪が多くとても車が入らない。
 晴れ上がった空と昨夜の降雪で真っ白になっている木々に、チョッピリ寒さを感じながら、カチカチの雪の上を歩く事15分、「大倉山の会」が付けた、登山口の標識に差し掛かった頃には、身体も暖かくなっている。

 南斜面の急登が始まる。
 ショウジョバカマ、イワウチワは、未だ雪が多く、ほんのチョッピリ顔を見せてくれただけ。20分ほど登ると真新しい721.5㍍の石碑があった。大倉山標高1433㍍の半分と言う意味なのだろうか!
 その上の広まった所で、一回目の休憩となる。ちょうど千石城山が同じ高さに感じる。

 木々の間の雪上をもう一頑張りすると稜線に出た。
 先月初旬登山研修生を、呑み込んだ大日岳が、際立って立派に見える。
 早乙女岳、大熊山、鍬崎山、そして、剱岳の登場である。
 これから行く山頂までの距離は長いが、ぐんぐん高度を上げてゆくにつれて、期待の景観に胸が踊った。

 大小三つばかりのアップダウンの予測に「あと1時間。」「いや2時間だ。」の笑いをもった語らいと共に、快適な道筋を進んだ。進行方向の左側は、少し切れ落ちているもののおっかなビックリというものでない。
 そして、虎谷山に、白倉山.尻高山がどんどん小さくなっていく。  一つのピークを過ぎると今度は、左前方に濁谷山が、その奥に大平山がみえてくる。
 先程まで、何時も見なれたマンサクの花が強い日差しを受け白い雪の上に映えていたが、ここまで来るとその姿はない。

 最後の登りにさしかかり、左に「僧ヶ岳、駒ヶ岳」が見え出すと、そのあとを連想して3人共元気良く駆け上がった。
 広い広い頂上からの展望は、今日のお天気と同じに最高!!
 今年は積雪が多いから、何時もより尚更いいのではないか!
 毛勝.釜谷.猫又の三山。そして剱岳がとてもいい。立山も大日岳もいい。360度の大パノラマは、山の名を挙げたらきりがない。

 3人だけの小宴会は、持ち込んだアルコールが、少なかったものの気分は最高!
 写真撮影、山座同定などあーっと言う間の2時間だった。
 帰路は、朝方堅かった雪が、だいぶん緩んだとは言え、気持ち良く下る事が出来、おまけに林道では、雪の溶けた間から、顔を出すフキノトウを、晩酌のつまみになるほど、採って車に乗った。




  《コースタイム》
 高岡6:15→林道1.6キロ(7:20~35)→登山口(7:50~55)→標高721.5㍍8:15→休憩(8:20~30)  稜線(9:15~30)→標高1200㍍(10:15~20)→大倉山頂上(11:00~13:00)→稜線(1355~1400)→標高721.5㍍14:30→登山口14:45→車デボ地点(15:00~10)→高岡16:30

  <同行者>
   春夫、比佐恵