元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
大 倉 山 (1,527.3㍍)
<富山県 魚津市 上市町>
平成15年05月12日




 馬場島公園線で早月川に架かる「剱橋」を渡り、岩魚料理「はやつき」付近から、桑首谷に沿って倒木や落石の処理がされた林道に車を入れた。1・7㌔で左右から来る林道(蓬沢・坪野線)を跨ぎ、尚も急な林道を500㍍程行くと大きな駐車スペースのある登山口に着く。

 今日は「北ちゃん」と毛勝山に行く予定であったが、前日の予報が良くなく、延期にしてしまったが、夜が明けてから、無常にも青空が広がって来た。

登山口の標識
 休日は必ず何処かに行く事にしている私は、久しぶりに大倉山を選んだ。重い冬靴から軽い夏靴を使用するのは半年振りで、飛んで歩けるような気がする。と言っても、1400㍍超の山だけに、滑り止めとして、ピッケルを持参した。
 登山口の標高が520~30㍍くらいで、急な道を登ると20分もしないうちに、大倉山の標高1443㍍の1/2に当たる721.5㍍の石柱の標識に出る。その後5分もすると、標高800㍍の標識があり、山頂まで100㍍刻みの石柱の標識がある。それは、必ずしも正確な標高を表していないが、一応の目安となって励みになりそうである。
標高1000㍍の標識
登山道の登り始め

 ムラサキヤシオ(家に帰ったら、「山ノ神」がミツバツツジだと言う。)の濃いピンクが、周りの緑の中に一際立っていた。登山道には雪がなかったが、、標高1000㍍位の日当たりの少ない斜面に雪が現れるようになってから、イワウチワ(トクワカンソウ)やコイワカガミが、さいながらも可愛い姿で私を迎えてくれた。
 標高1000㍍と標高1100㍍の間に、大倉山1443㍍の3/4の標識がある。100㍍刻みに、1/2や3/4の標識があるので、頻繁に標識に出くわす事になるが、これが良いか悪いかは私には判断出来ない。
山頂直下では本格的に雪が現れた

 タムシバや、チョット元気のない弱々しいカタクリが目に入る頃には、標高も1200㍍になり、登山道にも雪が現れたので、スパッツを着ける事にした。
 雪解け時の登山道は、小枝が跳ね上ったり、雪を踏み抜いたりして、危険があるので注意が必要である。私も黒い顔に、小枝に一発やられてしまった。
 山頂直下の雪面では、底の減った夏靴のため、ピッケルを滑り止めとして使った。大分溶けたのであろうが、山頂はまだ雪原で、樹木にも邪魔されず広々としていた。大平山や濁谷山などの北から延びて、南の土倉山への稜線上が大倉山の最高点である。
 その頂きは、毛勝の山々が目の前に大きく聳え、猫又谷が多くの雪を蓄えているのがわかる。
 しかし、その山頂部分は黒く雲に覆われ全容は仰ぐ事が出来なかった。目を45度程右(南東)に移すが、すこしは期待してきた大好きな剱岳は、全く何処にあるのかわからないくらいに見えなかった。


分岐までもう少し 分岐から大倉山を望む

   もちろん今日はビールはなし。黒い雲が頭の上に来た時、ほんのチョットだけ、ポツリと来たが、雪面に腰を降ろし、カップ麺を食し、早々に山を駆け降りた。
 しかし、何度も何度も花と出会う度に足を止め、シャッターを切っていた。下山後、来週の目的地片貝川南又谷へ偵察に出掛けた。




■■■コースタイム■■■
高岡7:30=登山口(9:05~25)=標高1/2の標識9:43=標高1000㍍の標識(10:13~18)=標高3/4の標識10:32=標高1200㍍(10:45~55)=大倉山頂上(11:35~12:20)=登山口(13:40~50)=片貝川南又谷偵察=高岡

□□□単独行□□□