元   さ   ん   の   山  紀  行
大 倉 山(1,443m)
<富山県上市町・魚津市> 平成27年03月03日







今回は、山頂に至らず。





公園線から桑首林道の入口。 桑首林道に駆け上がる。 気を付けて渡らなければ・・


溶けている所も・・ 林道は、沢山の雪に覆われていた。 通常の登山口駐車場辺り。


登り切れない「山ノ神」の為に、ステップ(階段)を造る羽目になった。




とうとう、シュリンゲを出した。


簡単な登りに見えるが、実際はなかなか・・・


前日登った「鍋冠山」を眺めた。


「山ノ神」頑張ったのかもしれないが・・・








気持ちの良い登りだったのだが・・・


大倉山頂は遠かった。 剱岳を眺められただけでも良かった。




全くトレースが無く、気持ちの良い歩きが出来たのであったが・・・


幾多の難所?を乗り越えて・・・


雪量・雪質が味方してくれず、正午を持って退却す。


剱岳が望める所で、昼食とした。


今回は、無理せず、余裕を持って下山。






   元さんの戯言・呟き

3/3 保育所への朝の送りを免除されては、日頃から出掛けたいと思っていた所へ行かなくては・・・大地山と大倉山が候補となったが、鍋倉山から剱岳を拝む事が出来なかった事もあり、まだ今年になって出掛けていない大倉山とした。

 放射冷却も有り、馬場島公園線は、雪が溶けて濡れている路面が凍り、まるで、ガラスの上を走らなくてはならない状態であった。慎重運転と少し出遅れた事もあり、剱橋橋詰スタートが、予定より一時間遅れの午前7時となってしまった。

 公園線から桑首林道に駆け上がってスノーシューを着け、何日か経ったトレースらしき後を伝ったが、そのトレースは、釣り人のものらしく、登山道に連なっていなかった。その登山道の取り付き地点を見上げて唖然としたが、まず「山ノ神」が怯んでしまった。

 「どうして登ろうか?」 となった。この場所さえクリアすれば、後はべったりと付いた雪上を歩く事が出来ると思っていたから、木にぶら下がり、雪を蹴散らせて駆け上がろうとしたが、ザックが絡まったり、足元が崩れたりしてなかなか思うようにいかなかった。

 そうなると、「山ノ神」は尚更のように登れない。手を差し伸べたり、ストックを差し出したりしたが難しかった。とうとう、シャベルを出して階段を造らなくてはいけなくなった。そして、シュリンゲを繋いで引っ張り上げなければいけなかった。標高30m上げるのに、一時間を要してしまったのだから、先行きの見通しが悪くなってしまうというもの。

 モナカ雪状態とは言え、後はべったり雪が着いており、体力勝負だったが、「山ノ神」にしてみれば、どこもかしこも雪壁に見えたに違いない。なだめすかして登るしかなかったのであるが、稜線に達したのは、スタートしてから4時間を経過していた。

 稜線に出てからは、風が伴い樹木の雪が飛び散らされて、とても寒く感じた。もう登頂を諦めていたが、休むにも「剱岳が見える所で・・」 を最低の条件とした。5時間経った正午には完全に諦めて穴を掘った。

 「山ノ神」は、盛んに私だけを山頂に勧めたが、あの時間になってからだし、気勢を、そがれてしまってからだけに、とても行く気になれなかった。「こんな事もあるさ!」 と潔く諦めて、剱岳を眺めて2時間ほど過ごした。今日は、山頂の分まで含めるとコーヒータイムは3度。

 たっぷり雪の着いている斜面を降りるのはスムーズだった。急斜面にたじろぐ「山ノ神」を誘導するのに手間取る事もあったが、意外な程に早く降りる事が出来た。今朝方難儀した所も、それなりに注意すれば、ほんの僅かな距離であった事に、「何で?」となった。こんなのでは、大きなザックを担いで、大地へ一緒出来るのだろうかと不安が付きまとう。



 ☆☆☆ コースタイム ☆☆☆
  

   ■■■ 同行者 ■■■

            比佐恵