元   さ   ん   の  山  紀  行
大 猫 山 (2,070㍍)
<富山県魚津市、上市町>平成18年05月29日




猫又山から、東芦見尾根を伝って、大猫山へ

剱を眺めながら・・ 稜線漫歩Ⅰ

ガスの中から剱岳が現れる 稜線漫歩Ⅱ

奥・釜谷山、手前・猫又山 稜線漫歩Ⅲ

稜線漫歩Ⅳ 稜線漫歩Ⅴ

何度も剱岳を撮る 稜線漫歩Ⅵ

稜線漫歩Ⅶ 稜線漫歩Ⅷ

大猫山頂上付近でⅠ 大猫山頂上付近でⅡ

これから、大猫平に降りる ガスの中、大ブナクラ谷を下るⅠ

ガスの中、大ブナクラ谷を下るⅡ ガスの中、大ブナクラ谷を下るⅢ

ガスの中、大ブナクラ谷を下るⅣ ブナクラ谷に近付く

ブナクラ谷には未だ多くの残雪があった 取水口の鉄梯子を降りる

今春は残雪が多く、未だ橋は架けられていなかった 仕方なく、川を渡らなければならない



「平成18年05月29日のコラム」(山つれづれ・・・・から)

5/29 結局魚津ICに集まったのは、福井からの宮ちゃんとブナクラ経由の長勢君だけであった。ちょっぴり雨が気になっていたが、ネットで確かめた雲の流れからして、好天は望めなくとも、降られる確立は少ないのではないかと、南又谷へ車を走らせた。

 南又発電所手前の有名な大杉を出発したのは、午前6時ちょっと前。順調に飛ばす宮ちゃんに付いていたのであるが、カメラを取り出したりすると、すぐ差が開いてしまう。大ブナクラ谷を登り大猫平・大猫山から芦見尾根でやって来る長勢君より、猫又谷を登りつめるコルに、我々の方が早く着くのではないかと思っていたのに、「おーい」と上から声を掛けられてしまった。何と我々より20分以上早くやって来ていたのである。
 芦見尾根を走ったのか、それともへりにでも乗って来たのかと、思うような速さである。我々は、その声を聞いてから、尚更ペースダウンし、よれよれになって、コルに着いたのである。

 それでも、到達が午前10時。4時間程は、ロートルとしては、かなり頑張ったのである。猫又山に辿り着いた時点で、釜谷山への戦意を急速に失い昼食とした。いつものテーブルがないため、ちょっと足を伸ばすだけでも、元々痛めている足は、今日の疲れも加わって、「あっ~、痛った!」と言わなければならぬほで攣ってしまった。2時間の休息の後、「猫又谷かブナクラかの選択」に、我々は、芦見尾根・未だ歩いた事のない大ブナクラ谷に手を挙げた。

 過去に、猫又谷から、直接大猫山に登りつめた時、猫又山寄りに移動して、再び猫又谷に下った以外、雪の芦見尾根を辿った事がなかっただけに、とても新鮮なルートであった。
 すっきりとはしなかったお天気ではあったが、雲上にある「それなりの剱岳」を、ずーっと楽しむ事が出来、幾度も立ち止まってシャッターを押した。大明神山・釜谷山・猫又山も、私にとっては全部ステキに思えたのである。
 大猫平へは、ちょっぴり夏道と、ヤブを掻き分けたが、思ったほど苦労はしなかった。長勢君が「傾斜が凄い!」と言っていた大ブナクラ谷への下降に入る頃から、霧雨とも思えるガスがその傾斜を隠してしまった。
 しかし、名剣沢の傾斜を経験した者として、それほどとも思えなかったのであるが、この登りを、ストックだけで、しかも短時間で、登って来た長勢君に敬意を称したい。
 猫又山からブナクラ取水口まで、2時間半で降りて来たのであるから、我々もちょっぴり頑張った事になるかな! 
 通常の鉄橋が架けられておらず、ブナクラの水量に、少々びびったのであるが、スイスイと渡渉して行く長勢君を見て、我々は、あっけにとられてしまった。馬場島から片貝・南又まで車を回してもらったのは言うまでもない。





    ☆☆☆同行者☆☆☆
              「宮ちゃん」・長勢君