大猫平周辺から剱岳を仰ぐ |
予報が良くなく、「山ノ神」と意見が分かれ、単独で大猫山に行く事にした。 富山市内に入っても、黒い雲に覆われて、山並みが全く見えなかった。 ブナクラ取水口の駐車場には、名古屋ナンバーの車が一台止まっていて、 聞きもしなかったのに、赤谷山に行くという。また「初めてだ!」と言って、 ナップサックのような、小さなザックを担いで、2名の男性が出掛けていった。 今にも降り出しそうであったが、「気を付けて!」と余計な事を言いそびれてしまった。 とにかく、「午前中が勝負だ!」というつもりで歩き始めた。 |
標高1500m付近から | 大窓・小窓もくっきり |
1500m付近に来ると、厚い雲に覆われていた剱岳の稜線が、浮かび上がり、 左から強い光を帯びて、異様な雰囲気の山となった。 |
もう少しで、山頂にかかるガスが、切れるかも | 大猫平から・・・ |
大猫平に入る前から、本峰に、少しガスがかかっているものの、 全容を見せてく れるようになった。 しかし、何度もシャッターを切ろうと思ったが、またすぐに、頭を隠してしまった。 |
未だニッコウキスゲが残っていた | チングルマも・・・ |
今年は雪解けが遅かった事もあって、ニッコウキスゲが、8月末だというのに咲いていた。チングルマも、残り少ない花を楽しませてくれた。 |
大猫山頂上で | ガスで見えないが、大猫山から猫又山方面へ |
大猫平からは、一時的にせよ、唐松岳や五龍岳・鹿島槍ヶ岳の後立山連峰の山々が、 見えたのであるが、山頂に来てからは、全く何も見えなくなってしまった。 剱岳どころか、猫又・釜谷山も何も見えないのである。視界は200~300mと言ったと ころか! 終いには、目の前にもガスが迫り、汗に濡れたシャツでは、寒いくらいにな ってしまった。でも、誰もいない「お山のてっぺん」とは言え、実に気分が良かった。 |
山頂への途中、大猫平を見下ろす |