元   さ   ん   の  山  紀  行
大 猫 山 (2,070㍍)
<富山県魚津市、上市町>平成19年07月9日






「山ノ神」は、大猫平で待機。独りだけの山頂となる 登頂後、大猫平で・・・




   「山ノ神」の所用がある為、午後4時過ぎまで、帰宅しなければならぬ条件下
  の元での大猫山行。

  1400mのピークまでは、大日連山をはじめ、展望がよく、剱岳も逆光ながら、
  眩しい山容を見せてくれ、ワクワクしながらの登行であった。

  1500mのピークに来ると、全く何も見えなくなってしまった。
  大猫山でのよくあるパターンである。

  元々、大猫山を苦手としている「山ノ神」であるから、展望がないとなると、
  大猫平で戦意消失である。

  「時間もないことだし、あんただけ、行って来られ・・」 いつものパターン。


馬場島からブナクラ取水口までの林道歩き ブナクラ取水口駐車場が登山口 登り始めると、すぐに大日岳が見えて来る




奥大日岳辺りも良い感じになって来る 逆光の中、剱岳が見えて来る 大きな岩や根っ子があり、緊張する所




岩と根っ子の急登を過ぎるとロープが下がっている 大猫平のお花は、まだ早く残雪がある 「おおねっこやま」 の所以である


大猫平を行く シラネアオイが咲いていた 日当たりの悪い所にはまだまだ残雪が・・


池(地塘?)は、残雪に覆われていた 大猫平で、独りゆっくり食事を・・ 急な下りは、結構足に堪える


足が、ガクガクになって登山口に戻る 鉄橋を渡る 30~40分の林道歩きは、そう気にならない




「7/9・7/10 コラム(山つれづれ・・・より)」

7/9 時間制限付きの山行で馬場島からブナクラ取水口への林道に悩んだ。始めの番線ゲートを外し、新しく頑強なゲートの横には道がある。しかし、その先に発破の予告や重機があり、ブナクラ取水口まで車を入れたとしても、万が一戻れなかったらどうしようと、気の弱い私は馬場島に車を戻した。

 入れるという噂は聞いていたし、もし、時間制限(「山ノ神」の大事な行事)がなければ、きっと、私でも車を入れたであろうが、久しぶりの片道30~40分は、私の青春時代を呼び起こしてくれたから、満更でもなかった。遡ると昭和38年・39年の話になるから相当古い。白萩川は当時の事を思うと一変している。今やそんな事を語る私は、浦島太郎的存在かもしれない。

 予報とは裏腹に、空は眩しいくらいに晴れ渡り、久々に、「晴れの大猫山」 を、期待したのであるが、この山は、私に対しては、いつも何処か冷たい。逆光の剱が、高度を上げようとした途端、ガスの中に消えて行ってしまった。



7/10 ガスに覆われた大猫山には、それ程魅力はないのであるが、アップダウンが殆どなく、忍耐力を試すには丁度いい山である。それが、馬場島からの歩きが加われば、尚更かもしれない。

 大きな根っ子をもじって「おおねっこやま」などと呼び、足が思うように上がらぬ私には、チョット辛いところもあるが、その気になれば、赤谷山や猫又山などと違い、割と短時間で行ける山でもある。

 早めに出掛ければ、お昼過ぎに戻れるし、遅い時間に出掛けても、何とかなる山であるから、私は重宝しているのであるが、「山ノ神」は、いい顔をしないのが、「ちょっと・・」 と言うところか!

 今秋、猫又山まで登山道が通じるようであるが、そしたら、また大猫山への思いが変わるやもしれない。「カメラには、剱岳の全容が収まりきれない。」 と言いながら、東芦見尾根を歩けば、剱岳の形が変わり、窓の形も変わるのである。ブナクラから、或いは、ブナクラへと、早くも多くの山好き達が、胸を躍らせている事であろう。





    ☆☆☆同行者☆☆☆
      「山ノ神」