元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 ・ 初雪山
<富山県  朝日町 >
 平成18年03月06日~03月07日




3/7 初雪山登頂後、キャンプサイトに戻り撤収前の一時




大地山頂直下のキャンプサイト


午前6時半過ぎキャンプサイトを出発 カチカチ凍った斜面を行く
思わず立ち止まって・・ 朝日に映える毛勝岳方面

早く行かなければ・・ 山頂に行く前に陽があがってしまった 「わ~っ」感嘆の声が・・・ 初雪山方面から陽が昇る


大地への稜線を行く 朝日を浴びながら・・・ 黒菱山に繋がる稜線 大地山頂で我を忘れてシャッターを切る
大地山頂で3人のパホーマンス 大地から初雪山を望む




「3/6 コラム(山つれづれ・・・より)」

3/6 雨の予報で、朝日小川ダム集合を午前7時半とした。大粒ではなかったが、始めから雨具装着となるが、メンバーのザックを見てハッとした。寝る時のマットを忘れて来たのである。「山ノ神」との間で、「雨でも行くの?」 「私が行けるのか?」 「重荷を背負って登れるのか?」 「寒くはないのか?」 ばかりに話題が集中し、完全に断熱のためのマットを車に積むのを忘れていたのである。
 今更行かぬわけにも行かず、車の中に、濡れ物対策に使用していた厚さ1~2mmのマットと、薄地だが1mくらいのエアーマットをザックに詰め込みその代用とした。

 元々計画段階で、私のテントは狭く、リックや靴などを入れると、二人では窮屈なものになると思っていた。しかし、eiko女史の同行を知るや、彼女のテントを当てにして、私だけは雪洞で寝てみようとの企画に変わりつつあった。万が一の場合は、女性軍のテントに救ってもらえばの考えに・・・、そこへ、「シュンちゃん」の参戦が決り、今度は私が彼のテントを当てにして、その計画はなくなってしまった。  そんな事を思えば、死ぬわけもないのだから、少々寒いが覚悟の出発となる。

 相ノ又トンネルを過ぎた所から取付いたのであるが、雪の着きが悪く、靴もスノーシュー(カンジキ)も泥だらけになるほどで、重荷を担ぐ者には、決行辛いものであった。また、621m下の赤松付近も全く雪がなく、通過には結構時間を要してしまった。雨は大降りにならなかったが、朝日・小川ダムの出発から5時間程過ぎた午後1時半頃に、980~990m付近でキャンプをする事になった。

 まずは、「シュンちゃん」持参の集会用(宴会用)のメガミットの設営を開始し、その中で、早速暖を取る事になった。叩きつける雨音が、いつの間にか雪に変わった頃から、2張りのテント設営のために穴掘りとなる。何もかもが終了し、宴会場に戻ってからは、車の運転の心配もない安堵感も手伝って、実にゆっくりの5時間程の「山談義」となった。静かな山中で、気の合った仲間と時間を過ごせるその喜びをかみ締めると共に、こんな贅沢な事が、いつまで続けられるのだろうかと思わずにはおられなかった。 

 「日帰りの「北ちゃん」とも、こんな事が出来るのだろうか?」 「若い衆は、私(達)連れて行ってくれるのだろうか?」  など「好山病友の会」の連中の事を思いながらテントに入った。少しの酔いは、私を2~3時間の眠りを許してくれたが、寒さ(冷たさ)で目が覚めてからは、5分と同じ姿勢で眠る事が出来なかった。前日も3時間の睡眠であったが、今宵もこれくらい眠れた事に、明日の登高には支障を生じる事がないと確信した。後は、約束通りの「晴れ」が欲しかった。

 




 ■■■同行者■■■
        「シュンちゃん」・eiko女史・「山ノ神」