元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 (1,167㍍)
<富山県 朝日町 > 平成28年02月02日




雪の状態が良くなく、ましてや、保育所の送迎が付いていては、「もはや、ここまで・・」





予想以上の雪量。朝日小川第2発電所から・・ 夢創塾から点検道に取り付く。


登り始めの急登箇所に雪があったが、ほんの僅か!


その雪量、無いよりあった方が登りやすい。しかし、帰りは大変だった。


赤松まで1時間程掛かってしまった。「山ノ神」相当の疲れ!


赤松から638mのピークを目指して・・ 638mのピークまで、もう少し。


視界は無いが、ブナ林の中を・・・


鍋倉山の手前ピーク(標高750mの高台)で終了。


飽き足らず、午後2時までの時間(25分間)をもらい鍋倉山を越え、ダムルートの合流点まで出掛けてみた。


僅かな時間であったが、戻ってみたら、こんなに雪が積もっていた。




例年より雪量が少なく、小ヤブの中を歩く感じであった。




登ったり降ったり・・・


急登箇所の下りは、雪が無くなっており大変であった。






  元さんの戯言・呟きから

2/2 2日前の予報で、「降らない。」と思い大地行きを決断した。最も、大地・初雪山への雪の状態も気になっていた。朝日小川第2発電所に来て、夢創塾への林道の雪量から車の乗り入れを諦めた。準備していると、同塾長の長崎氏の車が戻って来たが、あれだけ車高が高ければ行っても良いのかも知れないが、途中でトラブルが起これば、尚更時間が掛かるし、車と歩きとの時間差も、そんなにないと思い切りをつけた。その林道も、半分はモナカ雪であった。

 夢創塾からのあの急登にも雪が着いていた。しかし、歩けばカッパ(高岡弁だと、履き物に雪が着き高下駄のようになる状態)が着き難儀。また、小ヤブを掻き分けなくてはいけない。そして、お馴染みの急登である。

 「山ノ神」のピッチが上がらない。前日(高落場山)の後遺症(疲れ)なのか分からないが、すぐに止まって歩かない。その内足が攣ると言い出した。「来なければ良かったのに・・」 を口に出さず、ずっと我慢をしたが、知らず知らずに、「山ノ神」への当てこすりを放っていたかもしれない。

 赤松のポイントに達した頃は、既に時計は午前11時40分を指していた。朝日小川第2発電所をスタートしたのが、午前10時を回っていたので、ある程度は仕方がないとしても、山頂へは、この時点で諦めざるを得なかった。でも、私は、「行ける所まで行く。」 としか言わなかった。目安となる638mのポイントまでも、モナカ雪も手伝ってピッチが上がらなかった。

 雪がずっと降り続いているし、「もうイヤ・・」 と言うのを我慢している「山ノ神」の表情から窺えるのであるが、何が何でも前へ行きたがる私の性格を知っているからか、口には出さなかった。一旦降りて、またまた急斜面を登り、ブナ林を抜け、再び斜面を登れば、鍋倉山と対峙するところまで来たのであるが、そのまま進めば、食事時間もなくなってしまうので、穴を掘ってタープを張った。

 食事処を完成させたのが、午後1時35分であった。普通なら一緒に食事なのであるが、2時過ぎに、この場所から退却しなくては、孫達の保育所の迎えには間に合わないとの計算があった。もっと、速く歩けるのなら、もう少し、ゆっくりしてもいいのかもしれないが、「山ノ神」の力量を分かっている私だから仕方がない。

 「私は、食事しなくてもいいから、もうちょっと先まで行ってくる。2時まで帰って来るから、その時に、コーヒーが飲めたらそれで良い。」 と言い残して、鍋倉山に向かった。荷が軽くなったのと、意外と沈まなかった事もあり、あっという間に鍋倉山三角点に着いた。ならば、鍋倉山へ、もうちょっと先のダムからの合流点までと足を伸ばした。

 走って帰ったら、約束の時間に1分遅れだけであった。コーヒーを飲み片付けたりしていたら、予定時間より20分遅れてしまった。「もう2時間早く家を出ていれば山頂に届いたね。」 と言った「山ノ神」が可笑しかった。「こんな事もあるさ!」 の思いに下山に掛かったが、「山ノ神」は、前半の歩きよりは良くなっていた。しかし、斜面を降りる時は、相変わらず、おっかなびっくりなので、それこそ、何しているのかと、ずっと待機の時間となる。

 細いところ、急なところ、雪の着いていないところなど、「何年、スノーシューを履いているのか?」 と言いたくなる程である。ドンドン時間が過ぎていってしまう。夢創塾に着いた時は、午後4時であった。もう我慢が出来なく、私は先を急いだ。先に行っても、同じにしか行けないのであるが、その準備が少しでも早くならないかとの思いからである。行きも帰りも、出来れば高速を使わない故である。そして、何とか孫達の迎えに間に合った。





 ■■■ コースタイム ■■■
 

 ■■■ 同行者 ■■■
               比佐恵