元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 (1,167㍍)
<富山県 朝日町 > 平成31年02月05日





少し雪は少ないけれど、私は大地・初雪山が好きなんです。





朝日小川第2発電所からスタート。 夢創塾からの急登は雪が少なかった。


赤松付近から小川を見下ろす。 雪量が増えて来たが・・・


638mピークに向かって・・・


黒菱山への稜線を眺める。 638mから少し降って、また登る。


気持ちの良いブナ林を行く。 ここ斜面を登れば、初雪山が望める。


沈まなくて歩きやすい。 鍋倉山に向かって・・・


お天気は良いし快適です。 鍋倉三角点


鍋倉三角点から、初雪山(左)・大地山(右)を望む。


沈まないのは良いが、下が硬いからズルっといく。


「山ノ神」は、こんなのが苦手!




大地山への稜線歩き。 (単独行になってしまった。)




山頂手前から初雪山を望む。 気持ちよく歩けました。


自分のトレースを振り返る。 雪庇を気にしながら・・・


今年は、雪庇の発達が小さいように感じました。


今度は、この先の初雪山まで・・・




  元さんの戯言・呟きから

2/5 満を持して大地山に出掛けた。少雪とは言え、夢創塾までは車が入れず発電所前に車を止めてのスタートとなる。案の定、夢創塾からの急登箇所には雪が着いていなかった。でも、私が想像していた以上にはあり、発電所からずっと、スノーシューを履き続けた。

 昨日の小佐波御前山の帰り道に、ようやく今日の大地山に行くと言った「山ノ神」であるが、赤松(標高500m付近)まで四苦八苦していた。638m地点で午前9時半、鍋倉三角点で10時20分過ぎになっていたのですから、高岡に午後5時までに帰るには、山頂に届かないのでは、届いたにしても、休んでいる間がないと思い始めた。

 「山ノ神」の同行がなければ、もしかしたら、2月の初雪山。または、次回のキャンプに備えての食料のデボを考えていただけに、「山ノ神」へのもどかしさもあった。そんな事を感じてかどうか分からないが、2つの急登箇所を乗り越えた標高910m辺りで、「私はもうダメ!」 「山頂へ行きたいんでしょ?」と、「山ノ神」が言い出したので、それではとなった。

 時は、午前11時10分頃。放ってはいけないので、少々の壁と、ベンチ・テーブルを造った。これから標高差約250m、それを、1時間で戻って来いと言うのだから、とても受け入れられなかった。その理由として、写真を撮りたい。三脚を立てなければならない。ので、あと15~20分は欲しいと頼んだ。タープ類や炊事用具、そして、しゃベルも置いていくつもりであった。

 ところがである。僅かだけど、次回のキャンプのためにビール2本、水1Lを山頂付近でデボするつもりでいたが、諦めて、「山ノ神」待機中に飲めば良いと思ったが、デボ(埋めて)来いというのである。そうなれば、それなりの時間も要するし、しゃベルも持って行かなければならないが、意を決して臨む事にした。時間まで戻らなければ、先に発つ事を条件にして・・・(午前11時30分頃)

 638m辺りまでどちらかというとモナカ雪で悩まされたが、この辺に来ると、締まった雪に新雪が薄っすらの状態であり割と歩きやすかった。しかし、樹氷が見え始めた1000m超辺りで、深みに嵌ってスノーシューが抜けなくなってしまった。そして、脱出した時に足を攣らしてしまった。

 後は、執念である。トレースが無く、いつも雪庇が出来るナイフエッジ的な所を通過するのに気を張ったが、足を引き摺りながら登った。山頂の積雪は例年より1mくらい少ないように感じた。木々が煩いくらいに目立つのだから。三脚を立てて初雪山をバックに記念写真(記録写真)を撮った。急いで、穴を掘って僅かな飲み物を埋めて来た。(午後0時30分を過ぎていた。)

 走らなければ、時間に戻れない。いや、もう約束の時間には戻れなかった。一ヶ所だけど慎重に渡った。写真も撮りたいし。また足が攣った。でも、我慢しなから駆けた。待機所には、当然の事ながら「山ノ神」は、いなかった。(午後1時) 驚いたのは、私の置いていった荷が全部そのままであった。それどころか、山ノ神の物まで・・ 凍った斜面を降りるのを怖がっていたし、帰宅時間を考えると当然の話かもしれない。

 むやんかすに、荷をザックに入れて先を急いだが、なかなか「山ノ神」には追いつかなかった。夢創塾コースと朝日小川ダムコースの分岐(合流)点で、「山ノ神」が鍋倉三角点にいるのがわかった。そこから降りて、また登って、そして、また降りたブナ林の所で合流となった。638mの標高点は。午後1時50分、500m付近の赤松で2時10分過ぎとなった。

 夢創塾には、午後3時まで戻らなくては、林道歩きがあるので、高岡5時には戻れない。しかし、焦ってみても始まらない。朝の雪質と違ってシャワシャワで崩れ易くなっていた。スノーシューを外して、初めての試みとして、チェーンアイゼンを「山ノ神」の靴に装着してみた。そのスノーシューを誰が担ぐのか分かった事。

 雪量が少ない所や無い所、滑りやすい所は、アイゼン効果があったようだったが、雪量の多い所では、片方だけだったが、かっぱ(だんご)となって、歩きにくかったみたいだった。 (4本とか6本爪くらいの軽アイゼンが効果的かもしれない。)

 それでも、「山ノ神」は遅い。そう言ったものの、怒らせては元も子もない。まあ~、よく頑張っていると思うしかない。そして、お互いの事であるが。ケガしない事が一番大事なのだから・・・ 夢創塾に着いてからの林道歩きも辛かった歩きのように感じられた。そうして、午後3時半過ぎに発電所前を出た。何とか、飛ばした事もあって間に合った。

 


 ■■■ コースタイム ■■■
  高岡4:50=朝日小川第2発電所(6:45~7:10)=夢創塾7:35=赤松(8:45~55)=638m(9:2530)=鍋倉三角点(13:20~25)=910m「山ノ神」休止地点べんち・テーブル(11:05~20)=大地山頂上(12:20~35)=910m荷物撤収=(13:00~05)鍋倉三角点13:20=638m(13:50~55)夢創塾15:05=発電所(15:25~30)=高岡17:00

 ■■■ 同行者 ■■■
            比佐恵