元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
大 辻 山 (1,361㍍)
< 富山県大山町、 立山町 >
平成13年04月30日




 4月9日に、「国立少年の家」の前から歩いたこの道も、ゴールデンウィーク前に、除雪すると聞いていたから、恐らく前日か前々日に、道が空いたものと思われた。
称名滝とハンノキ滝

 長尾峠には、10台位駐車出来るように確保してあったが、未だいっぱいの雪だった。長尾峠から先は、除雪が始まったばかりで、二台の除雪車がゴーゴー音を立てながら、谷側に雪を落としたり、積み上げたりしていた。

上部にガスが、かかる勇壮な剱岳

 昨夜から今朝まで雨が降っており、日中には、回復すると言う予報だったが、少し家を出るのが遅れてしまった。身支度をしていると、大先輩の俵さんが、長尾山から、下りてくるではないか!   私より、かなり早く出発されたようで、奥長尾山まで行ったのだが、雨が降ってきたので退散してきたのだと言う。でも空には、青空が広がってきたし、もう一度、登り直しを薦めたが、志気が落ちてしまっているようであった。


越中のマッターホルンと呼ばれる鍬崎山

 何時もは、「国立少年の家」の標識⑨から登るのだが、その付近は、例の除雪車が動き回っていたので、少し手前の斜面から取付いた。雪が沢山残っているものの、奥長尾山までは、木の枝が、雪の重みのため登山道に覆いかぶさり、時には、その枝が、雪の重圧から開放されてか、跳ね上ったりして、歩きにくいところもあった。そのうるささを、もう一寸我慢をすれば、後は、登山道を離れて、自分の好きな所を歩けばよい。

大 日 岳

 大辻山⑨の北尾根ルートの分岐に出ることなく、⑨から頂上まで、あと半分程の地点へ、残雪のお陰で辿れた。頂上への尾根は、岩が露出しているところあったが、駆け上がれば、素晴らしい展望の頂上が待っていた。

誰もいない大辻山で

 大日岳の奥に見えていた剱岳が、恥ずかしそうに、頭を雲で覆ってしまった。大辻山からの鍬崎山はピラミッドのようでいい。そして、称名のハンノキ滝が、水量に恵まれて特に良かった。今日は、振替休日で多くの登山者と出会うかもしれないと思っていたが、朝方の雨がたたってか、誰とも会わない静かな山だった。

 登山口で出会った俵さんから、携帯電話が掛かった。称名にいると言うから、双眼鏡を持っている彼に、頂上にいる私が手を振るから、わかるか覗いてみてと言ってから、二人で大笑いをした。



★☆★☆ コースタイム ☆★☆★

高岡9:02=芦峅寺10:05=国立少年の家10:10=城前峠10:12=長倉峠(10:18~50)=奥長尾山11:14= 大辻山(12:15~52)=奥長尾山13:27=長尾峠(13:45~55)=芦峅寺14:10=高岡15:15

           ◇◆【単独行】◆◇