元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
来 拝 山 (899.3㍍)
<富山県  立山町> 平成15年01月06日



■■ この雪では、歩き始めるまでのアクセス道路や、駐車スペースなどの事が頭の中を過ぎり、なかなか行く先が決まらなかった。過去には何度も登山口にさえ届かなかった事や、駐車するのに右往左往した事があったからである。また、この雪量では、どの山に行こうが山頂までは大変だろうと思っていた。
 しかし、出発時刻を遅らせたからかもしれないが、圧雪の道を走った割には、意外と早く「立山国立少年の家」に辿り着いた。


「国立少年の家」までの林道は
雪の壁が出来ていた
林道へも
駆け上がらなければならなかった
林道は圧雪状態で歩き易かった

■■ 芦峅寺の雄山神社から「立山国立少年の家」までの3.6㌔の林道は、ローターリー車とブルドーザーで、林道脇に高く雪を積み上げていた。私が着く頃には、除雪が終っていなければならないはずだが、やはり降り積もった雪の多さに、相当の時間を費やしたのであろう。
 この時点では、まだ行き先が決まっていなかったが、大辻林道入口に来て、積み上げられた雪量と、カンジキを装着した時刻が11時20分とあっては、とても「来拝山」を登ろうとは思わなかった。

 「城前峠」までの雪中ハイキングのつもりで、林道を歩き始めると、スノーモービルで新雪を踏み固めたスキー場のバーンのようで、喘ぎながら深雪を行く予想と外れ、大丸Aの標識に「来拝山」のルートに飛び込んでしまった。しかし、その標識が、本当に来拝山へのルートなのか、山中を歩くハイキングコースなのかの予備的な知識が何一つなかった。しかし、地形図上では尾根を辿って、北に進路を取れば問題ないと思っていたが自信はなかった。


林道から最初の一歩 大日の森「大杉平」の標識 急斜面の登行 懸命のラッセル


■■ 林道から一歩足を踏み入れれば、ズブッと膝上で、踏み外せば腰辺りまでの雪量に、標高差は、あまりないものの来拝山頂上は遠くに感じた。しかし、すぐ大丸B,大丸Cの標識があり、また間違おうにも、間違わない程のピンクのマーカーが施されていた。そのマーカーを頼りに、懸命のラッセルを続けるが、斜面がきつくなると、腰どころか胸にまで達する雪を、身体全体で押し付けて足場を作っていかなければ前に進まなかった。
 1時間あまり登った所に「大日の森・大杉平」という標識があり、一休みしながら、“ 無雪期なら、5~10分で来れる所ではないか! ” と顔を見合わせた。
 なだらかな所をマーカーの通り行くと、二系列のマーカーが合流している所に出、樹木の高い所にある標識はわからなかったが、雪遊びコースと来拝山登山口の標示がしてあり、予備知識のない我々は迷ったが、方向として登山口へは、頂上を経由してのルートであろうと進む事にした。


午後2時半疲れ果てて 山頂に未練有りまた進む! 樹木の間から大辻山 時間切れで撤退地点

■■ 喘ぎ喘ぎ登った所に来拝⑥の標識があった。午後2時15分であったが、もう少し前進する事にした。距離にして70~80㍍程進んだ所で、もう高度的には頂上間近であろうが、お腹が空いたし、時間的にも問題があるし、撤退覚悟で簡単な食事とした。20分程過ごしたであろうか、もう少しで頂上ではないかと、一番ダメなやり方ではあるが、3時まで行ってみようとなる。しかし、凄い雪は、我々を思うように前に進ませてはくれなかった。最低でも、暗くならないうちに、林道に戻らなくてはいけないし、3時10分に撤退を決意し、一気に下る事にした。“ もう少しなのに。” 無雪期なら、おそらく2~3分程で、頂上に辿り着ける距離なのだろうが・・・・・・。



 ■■■ コースタイム ■■■
高岡8:50=「立山国立少年の家」(10:50~11:10)=大辻林道入口(11:12~20)=大丸Aの標識11:30=大杉平(12:45~55)=来拝⑥標識14:15=休息(14:25~45)=退却地点(15:05~10)=大杉平15:25=大丸Aの標識15:40=立山国立少年の家(15:55~16:00)=雪のため渋滞=高岡19:20

 ■■ 同行者 ■■
      「山ノ神」