元 ち ゃ ん の 山 紀 行
城 山 (千石) (757㍍)
平成 12年 03月 13日



 1月4日に次いで今年2回目の千石行き。
時々小雨降る中、午後から天気が回復するかもという期待を込めて、しかも10時25分発。
 時間があれば、雨や雪の日でも出掛けて行く、一寸した病気だと友人に言われて久しい。これが家内にも移っていって余計に困ったものだ。

 早乙女湖畔の林道の入口は、大量の雪で、とてもじゃないが車が入らない。 森林総合センターに車を止め雨具を着て出発。
50~60センチの積雪の中、よたよたと壷足で40分掛けて無雪期の登山口に着く。擬似木の階段も見えぬ杉林の中へ、カンジキを着けて登行。

トレースがなくても、この千石は、鉄塔と送電線を頼りに稜線に向かう事が出来る。無論視界が利かないときはその限りではない。今日は、かすかに残っているトレースに、夏道をショートカットする直登で稜線までは40分。

 細かい雨も小雪に変わっていたが、汗と熱気にその小雪も遠い雲間に何時しか追いやられた感じで、西の空が明るくなってきた。
 少々のアップダウンを繰り返しながら、快適に尾根歩きをしているのだが、4時過ぎには、帰宅しなければいけない条件があるし、何処でストップするか決断の時が近づいていた。

 「もう少し行ってみよう。」「もう一つ、あっちのピークだった。」と言いながら、とうとう頂上まで来てしまった。
 段々と視界が広がって行く頂上での展望は、剱岳の顔こそ見られなかったが、大辻山~尖山、塔倉山あたりまでが広がり、奥には、越中のマッターホルン、鍬崎山も迎えてくれた。

 お天気の良い週末は、一年中賑わうこの頂きは、ベンチも雪ノ下、擬似木の藤棚も頭が届き、白い世界に我等二人だけ。
 30分と時間に追われながら、2ヶのラーメンを作り、束の間の昼時を楽しんだ。

 暫く、今来た尾根道を辿り、あとは登山口に向かって一気に下った。下りのカンジキ操作に戸惑うのか、家内は脱着してしまう。私の踏跡を追うのだが、果たして装着時と比べてどうなのでしょうか?

 雪道の下りは、弾むほど大好きで「下りの元ちゃん」の異名(?)もつほどで呆れられている。
 しかし、林道歩きはそんなに時間を稼ぐ事が出来ず、車に戻ったら3時をすっかりまわっていた。


《コースタイム》

高岡10:25→早乙女湖畔(11:30~50)→登山口(12:30~35)→稜線13:35→
千石頂上(13:35~14:05)→登山口14:40→湖畔(15:10~15)→高岡16:15