元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
白 木 峰 (1,596㍍)  
<富山県八尾町  岐阜県宮川村>
平成16年07月18日





 娘が友人の結婚式のため帰省していたし、昨夜来の雨で山行への気勢が少しはそがれた上、当然遠出は対象外だったから、出掛ける範囲は絞られていた。
 日曜日の白木峰はいっぱいでイヤだったが、ニッコウキスゲの盛りも過ぎているから、そんなに人出もないだろうと思って出掛けたが、以外にも初めての方々が多かったようだった。
1300mの駐車場付近
二回目の林道から
一回目の林道から

 当初、林道歩きも考えたのだが、団体さんと分かれるため従来の登山道を歩く事にした。
 丸太の階段で整備されているのだが、「山ノ神」にしてみれば、これが結構きついらしく、チョット行っては休憩である。別に急ぐ事もないしゆっくりと歩く事にした。途中2回林道に出るが、15分ずつと、まずまずのペースである。

 ヘリーポート付近に、パジェロが止まっていた。後から感じたのだが、小白木峰方面への登山道整備(草刈)の方の車だと思われた。頂上へ木道を辿るが、ギボウシばかりで、全くニッコウキスゲがなかった。そして、以外にも頂上には人影がなかった。

 展望もなく、浮島への散策だけでは、チョット物足りなく、「小白木」か「前白木」のどちらかに行こうと「山ノ神」に提案するが、なかなか返事がなく、何となく「前白木」に行くことにした。私達の山行で「雨の時に行く山」に白木峰が入っているから、なかなか好天の時に来る機会がない。増してや、前白木や小白木もその類である。「山ノ神」は、あまり行きたくなかったらしい。


ギボウシ 白木峰頂上へ 白木峰頂上をバックに 浮島・前白木方面へ

 頂上から降りて、白木小屋との分岐付近に、名残のニッコウキスゲが咲いていた。浮島付近の1586mのピークを下った付近にも、少しニッコウキスゲが咲いていた。しかし、ギボウシばかりが目立ち、黄色ではなく、白(薄紫)のイメージが強かった。
 浮島を見下ろせる所から、右に入り前白木を目指したが、始めはぬかるみ、次第に草木が登山道を覆い、露で着衣がビショビショになってしまった。元々ヤブが苦手な私達は、お互いの顔色を見ながらの前進であったが、背丈より高い草木に遭遇した所で撤退を決意してしまった。下るのに15分。登り返しに20分を費やして、浮島に立ち寄った。


前白木へ① 前白木へ② 前白木へ③ 前白木へ④

 浮島でも、のんびりする気分になれず、再び頂上へ戻って簡単な食事とした。ぼや~っと1時間を過ごした。ラーメンを食べ、コーヒーを飲んだ。遠くで陽が差し始め、明日はお天気になるのかと思いながら、風と共に流れて行く雲を、何にも考えずに眺めていた。その間3~4人の登山者が通り過ぎていったが、白木峰を熟知している人達ではなかった。

名残のニッコウキスゲ 風衝草原を行く① 風衝草原を行く②

 ササユリの好きな「山ノ神」は、小白木方面へ少し歩きたいと言う。私は少し歩いた祠の前のベンチで待つ事にし、「山ノ神」一人で駆け降りて行った。私は何だか分からないが歩きたくなかった。20分程の時間であったが、とても長くも感じた。帰路は、「山ノ神」の希望通り林道を歩いたが、思ったほどの花が咲いておらず寂しかったようだった。  



  ■■■ コースタイム ■■■
高岡9:15=1300mの駐車場(11:00~15)=林道①11:30=林道②11:45=ヘリーポート11:50=白木峰頂上11:55=浮島・前白木の分岐12:25=ヤブ撤退12:40=分岐13:00=浮島(13:05~15)=白木峰頂上(13:40~14:40)=ササユリ観察(14:45~15:05)=駐車場(15:50~16:00)=高岡17:40

 ■■ 同行者 ■■
        比佐恵