元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
東 城 山 (611㍍)
<富山県 魚津市>
平成13年02月19日






 魚津市山間の島尻で、片貝川に掛かる東城橋を渡る。やがて、右手に東城建設の複数の建物が見えてくるが、そこへの道を見逃して、もう一筋先を右折する。
 集落の中で、前東城1号線のわかりにくい標識を左折し、狭い道を、なおも上がると、右手に小さな神社がある所で雪のためストップ。作業小屋らしい建物が1棟あるだけで、民家が無く、雪が積上げてある手前で車を止めた。
 左上と右奥へと、雪で覆われた林道が延びていたが、右側を選択した。左は、行ってもいないから分からないが、何だか"田んぼ"への道のようだった。
 はじめのうちは、本当にこの道で合っているのかとの思いが強く、足取りも心なしか重かったが、3~4分ほど進むと、「マイカー禁止」の看板と複雑な林道の案内板があった。

 方向を見極めて、林道を歩かず、真上に林道が来ると確信して、すぐ杉林の斜面に取付いた。林道を、ショートカットするには、その土地に精通しているか、または、下りのように一度通った事がないと、とんでもない所に出て、泣かなくてはならぬ事がある。幸い雪の状態も良く15分程で予定通り林道に出る。1分ほど右に歩いて取付き易い斜面を見つけて登る。3本目の林道を登りきって、右下を見ると、雪で覆われている小さな"田んぼ"のような平地がある。その先5分程歩くと林道が、右に大きくカーブする所に出る。カーブには、ミラーがあり、左の高台が平地だからここも"田んぼ"なのかもしれない。林道が、あまりにも大きく屈折しているような気がしたもので、ミラーの横から、再び杉林に入った。もう1本の林道を越え、下から数えて5本目の林道に出た所に、第一目標である鉄塔、電線があった。
 大きくスイッチバックする所だけが、片貝川対岸に大平山が聳えていた。この林道の何処から頂上に向かえばいいのか迷ったが、頃合を見計らって、コンパスを頼りに、杉林にまたまた突入である。
東城山の最高点で


 その頃から、小さな雨が落ちてきて、着衣を濡らすのがイヤですぐ雨具を装着した。広い杉林の斜面は、何故かイヤらしく、赤布を二ヶ所付けた。植林してどの位、経つのか分からないが、あまり背が高くなく、混んでおり、杉を縫うように歩かなければいけない。
 やがて左の谷が切れたと思ったら、また大きく切れた蛇根谷が現れ、右は相変わらずの杉林が続くが、前方は雑木が目立つようになり、ようやく山らしくなって来る。両側が切れて、痩せた尾根になったと思ったら、一番上部の林道が現れた。
 この林道も、カーブ地点でミラーが埋まっていた。とても頂上方面に林道から、駆け上る事が出来ず、斜面から、頭上への雪の崩落を警戒し、小さな沢のような所から、頂上への尾根に取付いた。すぐ尾根に出て最高点に向かったが、反対側の山々は、今ひとつの視界で、木々の間からもよくみる事が出来なかった。
 一登りすると、魚津の市街地や富山湾が見渡せる所に出たが、前方にほんの少し高いと思われる所まで足を延ばし、そのポイントを頂上と認め、視界もイマイチのこの山に何時又来るとも分からないと言って、二人で記念写真だけを撮った。先程の一寸視界の効く所で、少し小雪が舞う中、ささやかな昼食とした。北方面の展望はまずまずだったが、木々が邪魔すると言えども、ガスで僧ヶ岳や片貝奥の山々は、確認する事が出来なかった。





      ◆◆コースタイム◆◆

高岡9:10=東城(10:30~11:00)=上の林道11:15=電線11:45=尾根に取付く(11:50~55)=左の谷が切れた12:20=林道ミラー12:45=最高点13:10=山頂発14:00=林道ミラー14:10=電線14:35=車(15:00~10)=高岡

      ◇◇同行者◇◇
           比佐恵