元  さ  ん  の  山  紀  行
ウ ド 谷(黒部)
<富山県黒部市> 平成18年06月19日





大きな石や岩を乗り越えて右岸を行く 今年は、徒渉が待っていた

クレパスを乗り越えて ウド谷はスケールの大きな谷である

ウド谷の真ん中で、天ぷら宴会も乙なものだ 枝木や岩に、しがみつきながらの遡行




 

線路から離れて(5/1は、ここ
から雪で埋め尽くされていた。)
早くも雪渓に大きな亀裂が 今年は雪が多い。昨年なかった
所に、びっしり残雪があった。
昨年、きれいなブリッジに、なっ
ていた所(今年は、なかった。)


枝木に捕まりながら、
しばらく右岸を行く
岩と残雪の間を行く 大きな岩を乗り越えて 「こりゃ、渡れんわい!」


「何処を渡れば、いいんじゃ!」 この残雪に乗っかれんかった! 覚悟を決めて・・ アイゼンを装着して


唯、ひたすらに、
ガタガタの雪渓を登る
徐々に高度をあげている


カタクリの群落 遅れて登って来る「山ノ神」 ウド畑はまだまだ遠い! 残雪は汚れているが、空は青い


急斜面を行く 5/1は、あのコルまで
3時間半で行ったのだが
残雪は堅くシャベルや
スノーソーも刃が立たなかった
山菜の天ぷらが始まる


「北ちゃん」特製トンの角煮 名剣山や後立山の山々を眺め
ながらのミニ宴はすばらしい
最後は鶏の唐揚げまで 可憐な花「シラネアオイ」




「平成18年6月19日のコラム(山つれづれ・・・・から)

6/19 橋本・長勢両君企画に乗っかり黒部峡谷のウド谷へ行って来た。宴会は程々にして、「リック一杯に山菜を採ろう!」というテーマであったが、やはり今年は雪解けが遅れており、皮算用になってしまった。でも、そこそこのおみやげに、気分はお天気のように爽快であった。

 企画者の提言(宴会は程々に・・)を重視して、コンロやコッフェルをなくし、ビールも少なめに(唇を潤す程度)準備していると、「山ノ神」から、「ビールのない山行など考えられない。」「火のないのは寂しい!」までは良かったのであるが、前々から模索していた「山中で、採ったばかりの山菜の天ぷら」の逆提案まで出て来た。廃油処理方法を確立して、本日に臨んだのであるが、雪上のテーブルや群青の青空、そして後立山連峰の展望に、山菜の新鮮さが相俟って、「山中の天ぷら」は大受けとなった。

 一口頬張る毎に、eikoちゃん・ねぎちゃん・まきちゃん・きくちゃんなどと、仲間の顔を思い浮かべ、「一緒に食べたかったなぁ~。」となった。テーブルに目を向けると、あの程々の提案は、何であったのかと思うほど、全員のコンロが勢いよく燃え、普段と変わらない献立が作られていた。宴会なしの山行など、やはり「好山病・・」にはないのかもしれない。
 しかし、そこに至るまでの行程は、他のメンバーからしてみれば、何でもない事かもしれないが、徒渉・高巻き・ガタガタの雪渓の登り下りは、「山ノ神」には、結構辛いもののようであった。でも、行けない所への感激は、人一倍に感じ、家路に着いた頃は、その興奮だけが残っていたようである。そして、手を引いて導いてくれた仲間への感謝も、決して忘れてはいなかった。



 

 ■■■同行者■■■
      長勢君・橋本君・「北ちゃん」・「山ノ神」