朝起きたら、日が差していた。
何時まで持つかは分からないが、出かける事にした。
フロントガラスとワイパーの間には、アラレかミゾレかわからないが、なごりがある。
「また、牛岳に行くの。」の響きには、応えようがなかったが、
今日も
砺波市のJR城端線の高架に差し掛かると、今日の目的地の牛岳や八乙女山、
それに連なる山々は、もう真っ白に見えた。
先週も出かけた山なのに、何故かゾクゾクしてくる。
156号線から、利賀の道へと分岐する頃は、民家の屋根に薄っすらと、
利賀街道から、林道に入るとシャーベット状とはいえ雪。
何時もの登山口では、5~6センチの積雪。冬装備で、そして小雪舞う中を出発。
軽い雪は、気温が低いからか、靴に塗ったワックスが効いてか、雪を払いのけてしまう。目に汗が入るくらいの辛い急登も「自分だけの空間」で力が入る。
足で覚えた道は、あーっと言う間に六合目に着いた。積雪25センチ位。
六合目から七合目までは、チラチラの小雪を身に受けながら快適な歩行。
10センチ位雪の量が増える。
我らの頭上には、どんよりした雲があるのだが、砺波平野は、やけに明るい。
西から天気が回復するのを期待しながら、モクモク歩く。雪の重みで木の枝だが、
八合目あたりは、積雪60センチ。この位の雪の量では、
小沢もまだ勢い良く流れ生きている。
三角点のアンテナが見えるようなると、風雪にさらされてか、山側から谷側に向けて雪の積もり方が、やや斜めになっている。九合目から頂上までの、僅かな距離だが笹を掻き分け深雪を踏みしめて登った。
立山連峰こそ見えなかったが、牛岳スキー場の奥に、御鷹山、祖父岳。やや斜め右に戸田峰、白木峰、利賀の高峰、その奥にチョッピリ金剛堂山、利賀川を挟んで三ヶ辻山、人形山、庄川を挟んで、大門山、大笠山なのだろうか?
先週より少し雪が多く、気温は低く物を持つ手も悴んでしまう。防寒具を着こんで食事をした。ガスストーブの勢いも低温のせいか、何となくないような気がした。
登山行程
高岡
9:15→登山口・積雪5センチ(10:08~30)→五合目10:45→牛岳頂上・積雪
50センチ(12:20~13:20)→登山口(14:20~35)同行者
比佐恵
G.H記