元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987㍍)
<富山県 庄川町 山田村 利賀村> 平成16年04月19日





北ちゃん懸命に撮る! 珍しい?白いショウジョバカマ 強風の牛岳山頂で




 今日の予報は雨。昨日の早乙女岳は、あんなにお天気が良かったのに!
 「お天気の悪い時は、山を早々に切り上げて、カシミールの勉強会をしようぜ!」と言っていた「北ちゃん」に、この時とばかりに、携帯メールをして、庄川湯谷付近の藤橋の袂で待ち合わせた。風が強く帽子が吹き飛ばされそうであったが、雨はそう強く降らなかった。
 何の心配もせず牛岳林道に入れ、林道登山口に車を止めた。我々が到着したと同時に一人の女性が、先に出発していったが、こんな空模様に元気な方もいるものだと、自分達の事を棚に上げお互いに顔を見合わせていた。
 庄川ルートが初めてだと言う「北ちゃん」に、もっと条件の良い時に来てもらえば、良かったのにと思いながら、このところの高温と乾燥で、五合目までの杉林中の登山道は、ぬかるみもなく快適そのものであった。


六合目の鉄橋を渡る 夏道には多くの残雪があった 夏道を捨て稜線に向かう

 五合目から六合目までは、所々に残雪があったものの全く気にならない程の量であった。
 六合目に着いて、積雪期ルートを「北ちゃん」に説明していた所に、先程の女性が夏道ルートから戻って来た。
 我々  「速いですね!」 「もう頂上まで行って来たの?」
 F女史 「雪が多くて道が分からなかった。」
と言葉を交わしている内に、昨年末のハレルヤ大辻山行に、途中から仲間入りした「F女史」である事が分かった。

 156号線砺波市の高架橋を過ぎた頃から、牛岳に残雪が多いという事が分かっていたので、「山ノ神」はアイゼンを、私はピッケルを持参していた。そんな安心感もあってか、F女史がもう一度我々の夏道ルートに挑戦する事になった。
 今年は雪解けが早く、登山道のない取付きに結構苦労したが、牛岳の上部の雪量は、暖冬の影響は少なかったのであろうか?
六合目から北斜面をトラバースするように付けられている登山道を、残雪がビッシリと覆い被さっていた。
 先頭を行く「北ちゃん」にキックステップで足場を確保してもらい、私が万が一のために下でフォローするいう形態をとって、七合目と八合目の間まで進み、後雪量を見て稜線に突き上げた。


急斜面を登る 急斜面を登って一息つく 三角点に向かって

 汚れた雪であるが、沈まぬのが良い。雪さえあれば縦横矛盾に歩く事が出来る。これが積雪・残雪期の利点である。
チョッピリ小枝が煩いが、左程気になる程のものでもないし、三角点目指して行く。
 稜線に出ると風が強い。まるで台風のようである。しかし、この風のお陰で雨も降らないのかもしれない。帽子を吹き飛ばされないように抑えながら進む。
 三角点の周りは雪が溶け、久しぶりに牛岳の三角点を見た。牛岳権現のある頂上に10分も経たずに着いてしまった。 


雪原を行く ヤブを抜けて 稜線から六合目に下る

 風の強い頂上では、とても食事する気にもなれず、三角点まで戻って、風当たりの少ない所を探す事になった。大きなブナの木の下で食事をする事になったが、二人の女性はビールで、「北ちゃん」と私は、ノンアルコールビールとは、十数年前までは考えられない光景であろう。
 往路を辿るはずであったが、少々雪が少ないが、GPSの先生であり、ヤブも好きな「北ちゃん」が好みそうな積雪期ルートを行く事にした。予想より残雪が多く、少々小枝が煩いだけで難なく通過する事が出来、少々物足りなかったかもしれない。





 ■■■コースタイム■■■
高岡8:10=林道登山口(9:10~9:25)=五合目9:45=六合目(10:25~30)=三角点11:30=牛岳頂上(11:40~50)=三角点付近で昼食(12:15~40)=六合目13:10=林道登山口13:50=高岡14:40

 ■■■同行者■■■
      「北ちゃん」・比佐恵・F女史(途中から)