元  さ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987㍍)
<富山県 砺波市・南砺市>
 平成19年01月02日




 今日ばかりは、「山ノ神」の手を煩わさずにして山に向かった。家で用意したものは、ペットボトルに500mlの水だけ。コンロもコッヘルも外した。庄川町のコンビニで、おにぎり3ヶと菓子パン1ヶ、そして、大福1ヶ、これが私の今日の食料であった。
 砺波平野から牛岳を撮ろうと思ったのだが、勢いづいた車を止める事が出来ず、そのまま471号線・利賀街道に入ってしまった。登山口には、一台も車が止まっておらず、私が一番乗りという事になったようである。


471号線沿いに駐車 登山口の雪の状態 林道登山口積雪40~50cm 五合目ヒュッテ

 昨日(元日)の良いお天気に、誰かが、登られたのであろうと思うトレースが、しっかりと付いていたが、5分程登った所から、スノーシューを履いた。
 五合目ヒュッテ前で一息入れ、六合目に向かったが、トレースが、途中で切れていた。昨日は好条件だったと思うのだが、どういうわけか、この場所で断念されたようであった。その先が踏んでないので、今年の庄川ルート一番乗りになるかと思うと、何故か嬉しくなる。でも、決して登りやすい雪質ではなかった。


6合目から稜線への途中!「元さんですか?」
と、上田さんに、声を掛けて頂く
カンジキのお二人は、悪戦苦闘の様子

 六合目から、直接稜線に出る積雪・残雪期ルートは、見た目から、もう少し雪量が欲しいという状態であったが、スノーシューには、差程の抵抗感がなかった。しかし、「ちょっと行っては、一服!」 になりがちであったが、それは、先程から、何だか人の声が聞こえて来たからでもあった。六合目までは、それが、空耳かと疑っていたのであるが、後方に人が見えてから、何だかファイトが湧き出てきたのである。
 「こんにちは。」 と声を掛ければ、
 「元さんですか?」 との声が返って来た。
 「えぇ~、何で?」 「知っている人かな?」 と思ったのであるが・・・
 お名前をお聞きすれば、高岡ハイキングクラブの上田さんであった。私のHPを見て頂いていると言ってもらったのであるから、誠に嬉しい事であった。同行者は、健脚の噂をお聞きしていた鵜野さんであった。お二方とも、初対面であったが、何だかホットな気分になり、自ずから山頂へと足が向かって行ったのである。


お二人の意欲を感じて私の足も先に向いた 小枝が煩かった

 今日は、時間的な制約もあり、「途中まででも、いいや!」 のつもりで登って来たのではあるが、元気な方々とお会いした事により、山頂への意欲が高まってしまった。
 雪不足でありながら、雪質が悪く、カンジキよりもスノーシューの方が、使い勝手が良かったようである。その証拠に、元気なお二方よりも、私の方が、遙かに足が前に進むのであるから・・・・・


お二人の脚力は抜群であった 三角点で高岡ハイキングクラブの
上田さん・鵜野さんと共に

 山頂まで来ると、権現様のある頂上は、どうでも良いようになった。三人での記念写真を撮られてもらって、風当たりの少ないところで食事とした。私は、コンビニで買った簡単なものしか持ち合わせていないから、お二人から、あれやこれやと、ご馳走になってしまった。
 少ない時間の中で、高岡ハイキングクラブの方々のお噂をした。穴倉・塩谷・牧野・細川・川崎・関本・山本・・の各氏、私の知っている人、一度だけお会いした人、お名前だけ知っている人など、今日は、それだけでも盛り上がった。
 




「1/2コラム(山つれづれ・・・より)」

1/2 「1/2は牛岳。」 平成13年から続いている。この間の「山ノ神」の同行は、一度だけ。昨夜は、新年会もあり、結構飲んだのであるが、何が何でもの私は、やはり、牛岳に行かなくてはならない。「山ノ神」は、子の親であり??、午後から帰高する娘を待つ事になった。

 「ちょっとだけ行って来る。」の言葉を残して、牛岳に臨んだのであるが、雪量・雪質ともあまり良くなかった。昨日のものと思われるトレースは、5合目と6合目の中間点までであり、6合目から、夏 (無雪期)ルートを外し、稜線への斜面を登るわけであるが、雪量不足であるから、小枝が結構煩く、気温も高いのか、スノーシューを履いていても沈むのであった。

 稜線に差し掛かる頃から、後続の高岡ハイキングクラブの上田さんと鵜野さんの脚力を借り、ちょっぴり楽をさせて頂いた。しかし、カンジキのお二人は、私以上に、苦労をされていたかに思えた。しかし、お二方がおいでたから、戦意を失う事なく、三角点に達する事が出来たに違いない。

 お二方共、高岡ハイキングクラブを代表する方のようで、山の心得を始め多くの事を教わる事が出来た。今度何時何処で、お会い出来るか分からないが、私には好印象が持てたお二方であった。
 このように、山の知人・友人が、どんどん増えていく事が、私には楽しくて仕方がないのであるが、その方々に、迷惑を掛けないようにしなければいけない事も、重々知っているのである。   



 ■■■コースタイム■■■
高岡7:40=登山口P(8:15~30)=林道登山口9:00=五合目(9:20~25)=六合目10:05=三角点(12:00~40)=登山口P(14:40~50)

 ■■■単独行■■■
      途中から、高岡ハイキングクラブの上田さん・鵜野さんと協力