元  さ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987m)
<富山県砺波市 南砺市 富山市> 平成19年09月03日













 
















  「9/3コラム(山つれづれ・・・より)」

9/3 会話のないまま我が家の連休に突入した。「行かないわけがない。」 が、恒久化されているからか、おにぎりだけは準備されていた。何処へ行くとも約束していなかったし、上天気でもなく、何処へ行こうとも口出せなかった。「だんまり」が、自分にも移ってしまったのかもしれないが、必要な事以外喋ることもなく、お互い不機嫌な顔になってしまっている。

 「山ノ神」は、何処へも行かないわけがない。それが、山であろうがなかろうがである。私が行かないと見通せば、さっさと見切りを付け、出掛けてしまうのである。(出掛けてしまった。)

 お昼過ぎ、テーブル上の海苔も昆布も付けてないおにぎりを頬張りながら、やはり、何処かへ行かなくてはと思ってしまう。独りでに車を牛岳に走らせていた。

 でも、”いつもと違った事” をの心は、林道登山口の草の生え方を見て、更に上(4合目登山口の上)まで、車を入れようとしたのであるが(実際一度は入れた。)、林道に草が覆い被さっていたので、それも止めてしまった。

 牛岳は、お天気が良くない時に登る山、時間のない時に登る山、その事は、トレーニングの山としての様相を呈していたのであるが、16年5月16日の記録からしても、もはや、「私の心のふるさと」 的な意味合いをもつ山となってきているようである。

 牛岳トンネルを抜け、山頂へ通じる鍋谷線(4・4キロ)に出た。靄っている林道を歩き、山頂からブナ林まで行けたらぐらいの気持ちである。今日は、身体をいじめるような事も思い浮かばず、唯、山の空気を吸いに来ただけであった。林道に雉が飛び出したと思っているところに、子鹿が出て来た。カメラを出す事さえ忘れているのであるから、ボーッと何気なく歩いているだけだったのかもしれない。

 それでも、山頂に三脚を立てて、何の変哲もない写真を撮った。それは、やっぱり私の山行記録の1コマ、1ページには変わりはないからである。何度登っても、その日その時の気分が違うから、山も自ずと違ったように感じる。例え、今日のように、全く見通しが利かなくてもである。

 鍋谷ブナ林に降りた。靄の中の幻想的なブナをイメージしていたのに、こんな気持ちだからなのだろうか、パッとする事もなく、歩けば歩くだけ、蜘蛛の巣が、顔にまとわりつくだけのようだった。





 ■■■コースタイム■■■
   

 ■■■単独行■■■