元  さ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987㍍)
<富山県砺波市 南砺市 富山市> 平成23年01月24日







牛岳三角点(最高点)での食事風景。






利賀街道の車デボ地点。 登山口でスノーシュー・カンジキの装着。 いきなり急登ルートを選択。


急登もなんのその・・・ 順次ラッセルを交代しながら・・・ スルリと着地?


~~ トレースを嫌い 好んでラッセルに臨む一行 ~~


~~ ラッセル風景Ⅰ ~~


~~ ラッセル風景Ⅱ ~~


~~ 深雪を衝いて・・・ ~~


停滞する砺波の若者を拉致し山頂へ誘導 稜線は、一時陽が差したが・・・ ブリザードのような嵐が吹き付けた。


~~ 砺波の若者2名を含めて三角点での食事風景 ~~




下山開始前の雄叫び!





   元さんの戯言・呟きから

1/24 どれだけの降雪があるか分からないこの時期、行き先の選定に苦慮する。久し振りに参加表明をしていたeiko女史や、まだまだ長いのはイヤという「山ノ神」 の事も考慮しなければならず、「北ちゃん」 に牛岳行きを提案するが、「何処でもいいよ!」 と返事をもらっていた。

 一週間前のハレルヤ山行(馬鬣山)で、一緒していた「ゆかりさん」 から発せられた 「一度、牛岳に行ってみたい・・」 が耳にあり、強引にお誘いした結果、メンバーのヒロシ君や朝日町の登山家稲荷さんの参加を乞い、ねぎちゃんや近所の茂ちゃんと、楽しいパーティーを形成する事が出来た。

 雨・ミゾレの状況下での高岡スタートとなったが、砺波に入ると、それが雪に変わり、見る見る内に道路が白くなった。集合場所の庄川道の駅で準備を整え、心配していた利賀街道での駐車を何の問題もなくする事が出来た。

 猛ラッセル覚悟の出発であったが、前日のものであろうかトレースがあった。そのトレースの上に積雪を見ていたが、「これではつまらない。」 と難ルート?選択となる。それはそれでいいのであったが、次第に後から、「寒い・・・」 「まだか・・・」 との声が聞こえてくる。”猛ラッセルを貫けば、山頂に届かないかもしれない。” ”トレースに従えば、つまらない。” が交差し、なかなか判断がつかないのであった。

 6合目から稜線に直登するルートを嫌い、沢に架かる鉄橋付近まで夏道ルートを辿り、そこから稜線に向かう事とした。トレースと、どれだけも変わらないかもしれないが、雪遊びに来たからには、その意気込みを大事にしたかったのである。

 喘ぎ喘ぎ登高中に、タープを張って避難する若者達と遭遇。彼らは、「ここで止める。」 と言っていたが、我がパーティーに、彼らを吸収し先に進む事となる。稜線に上がると、ブリザードのような嵐が待っていたが、今度は逆に一時であるが、青空を覗かせる模様にもなった。

 「まだかまだか」の声を聞きながら、三角点のある牛岳最高点に辿り着いたのが、スタートから4時間余で正午を少し回っていたようであった。牛岳権現がある山頂を目指すか、食事時間を充分に取るかとなったが、結局は、三角点に大きなシェルターを造る事になった。

 時折、風雪に身を縮こまさせられたが、メンバー6名、ゲスト3名、その他2名の食事処は、いろんな話が出て、楽しいものであった。その他2名の若者達は、シニアのその雰囲気に飲み込まれていたのか、物静かであったが、「このような楽しみ方があったのか・・」 と思うような表情をしていたかのように受け取れたのであったが・・・・・

 午後2時半に下山する事運びになったが、その若者達(村ちゃんと雄三君)は、気を利かせたのであろうが、一足先に出発して行った。6合目上の大斜面を滑り降りるのが圧巻で、各自思い思いに降ったが、小さな雪崩にも笑いだけがこだましていた。

 6合目からの降りに、先頭ではなかったが、ちょっと、いつもと違う光景が目に入ってきた。何気なしにトレースを辿ったのであった。可笑しいなと思った途端、ずっと下に、先程出発した若者達が、行ったり来たり、いや、我々の降りて来るのを待っているかのようにさえ思えた。

 そのトレースは、彼らが作った物で、ずっとそのまま降れば、墓穴を掘らなければならない所だった。GPSで確認し、凹部を乗り越えトラバースして、従来の尾根に出た。牛岳を知り尽くしていると思われていた私であったが、うっかりミスに、唯々、平謝りしなければならなかった。

 しかし、結果的には、我々のうっかりミスが、彼らを救った感じになったのは間違いない。後は、11名一緒に降った。彼らは、これからどのように山と関わっていくか分からないのであるが、今日の経験を充分に生かしていって欲しいと思うのである。



1/25 その新年会から戻り、PCを開くと、牛岳で出遭った若者(村ちゃん・雄三君)から、メールが届いていた。その内容は、
 今日は本当に感謝、感謝の連チャンでした。途中で心がバキっと折れた時に、天使の行列と出会えて、一歩を越える勇気を頂き、頂上まで行くことが出来ました。(感謝) そして、大宴会に参加させて頂き、数々の身も心も温まる品々や、楽しい話や、山の裏ワザ話などなど勉強になりました。(感謝) そして、固い握手をして、お別れしたのに遭難寸前の僕等の上から、また天使の行列が舞い降りて来て命拾いしました。(感謝) また、どこかで出会えるのを楽しみにしてます。








 ■■■ コースタイム ■■■
  高岡6:00=庄川道の駅(6:45~7:00)=利賀街道車デボ地点7:35=登山口7:50=五合目9:15=六合目12:25=三角点(12:25~14:30)=六合目15:05=~迷い戻る15:25~=五合目15:50=登山口16:25=車デボ地点(16:40~45)=庄川道の駅(17:00~10)=高岡18:00               

 ■■■ 同行者 ■■■
               「北ちゃん」・eiko女史・ねぎちゃん・橋ちゃん・ゆかりさん・稲荷氏・茂ちゃん・「山ノ神」
      途中から・・・ 村ちゃん・雄三君