元  さ   ん   の   山   紀   行
薬 師 岳 (2,926m)
<富山県富山市(大山町)>
平成22年08月15日~17日 (2日目)






お天気の悪い中、「ねぎちゃん」が、日帰りでやって来てくれて太郞山へ。




a.m.5:15 折立出発。
もっと早く出たかったのですが・・
a.m.5:55 お馴染みの休憩処。 充分に休憩して発つところ・・
p.m.7:20三角点


a.m.9:10  まだ視界が利いていた頃。


a.m.9:20  五光岩ベンチで・・ リンドウ チングルマ


a.m.10:20 チングルマと戯れて・・・


「ねぎちゃん」が、やって来てくれて、
太郞平小屋の軒先で食事となる。
「ねぎちゃん」は、悪天の中を、
たくさん食材を担いで来てくれた。
あまり時間がなかったので、とりあえず、
近くの太郞山のピークに向かった。


太郞山頂で4人の記念写真。


太郞山頂での杉原女史。 太郞山は、2372m。 太郞山から太郞平小屋へ・・・


太郞平小屋前の標柱で・・・   「ねぎちゃん」とは、これでお別れとなった。


薬師峠のテン場。 簡単なテーブルを造って、
ささやかな食事となる。
薄ら寒かったが、
夜中には満天の星が輝いた。






一日目へ・・
三日目へ・・





  元さんの戯言・呟きから

8/16 テントを撤収し折立を出発したのが午前5時15分。やっぱり、なかなか思った時間に発てないものである。また、昨夜の星空が何処へ行ってしまったのだろうと思うほどに、今にも降りそうなお天気であった。小さな虫にも悩まされながら、たくさんの汗を掻いたのであるから、相当蒸していた事になる。

 しかし、時折吹く風は、クーラーのように気持ちが良かった。二人だけの歩きは、自ずと甘えが出て、どうしてもペースが上がらない。「今日来るかもしれない ねぎちゃんに追い越されるかもしれないよ。」 とハッパを掛けながら奮起を期待するも、「こんなお天気じゃ、来ないわよ。」 などと立ち止まってしまうのであるからどうしようもない。荷を担いだと言え、太郞平小屋まで5時間を要したのであるから、いやはや何とも・・・・

 予定を変更して逆回りになった杉原女史が、午前5時に黒部五郎小舎を発つとなれば、太郞平小屋に着くのは正午頃になる。もし、もっと早く発っておれば、もうそろそろやって来る頃となる。「出来れば、北ノ俣岳付近まで出迎えたいものだ。」 が当初の目標であったが、薬師峠での設営を考えると最早ダメであった。

 そんな思案をしている最中に、ガスの中からねぎちゃんが現れた。「来ないかもしれない。」 と思っていただけに感激である。ねぎちゃん自身も、太郞平~北ノ俣岳間が、まだ歩いた事がないエリアで、無理して来てくれたのかもしれないのに、こちらが、オタオタしてしまった事から、太郞平・薬師峠往復の時間(設営時間も)を費やしてしまった。

 気を取り直して北ノ俣岳に向かおうと、トイレ前を通過の時、一個のザックがあった。「これが杉原さんだったら・・」 などと言って、通り過ぎようとした瞬間に杉原女史が現れた。お互いビックリである。  そうなると予定を変更して、太郞平小屋前で昼食をする事になった。2年ぶりの再会に手を取り合って喜び合った。

 話が弾む程に時間がなくなるため、ガスの中であろうと、何処かのピークを踏もうとなり、すぐ上の太郞山に登る事になった。何の展望もなく、木道を歩いただけとなったが、それでも後から振り返れば、きっと想い出となると確信している。

 薬師岳山荘泊を予定していた杉原女史に、「山ノ神」 は、薬師峠のテント泊を勧めてみた。それが意外にも、「OK」 となったのだからビックリであった。少しは脳裏に認めて来たものの、3人分の寝具は用意はしてこなかったから・・・・  シュラフ2、シュラフカバー2,マット2であるから、私は、シュラフカバーだけをもらい、座布団のマットとザックを敷物の代用とする事にした。

 そんな中、タイムアップとなった「ねぎちゃん」 が、ガスの中に消えて行った。たくさんの食材を、また北ノ俣岳への稜線に期待して重いカメラを担いで来てくれたのに、本当に申し訳なかった。ねぎちゃんは、「訓練だから・・」 などと笑っていたが・・・   杉原女史も感激していた事だろう。

 あまり良くないお天気の中、薬師峠のキャンプサイトに戻り、テーブル・ベンチ作りをしてから食事に入った。「あまり食べられないね。」 と言いながらも、料理されれば口の中に運ばれて行く。

 お互い多くの事を知らないながら、「山」 という一点だけで、また2年前の僅かな時間の相性だけが拠り所の不思議な世界は、話せば、す~っと入って行けるのであるから妙である。世の中、全てがこのようになれば、諍いがなくなるのにと思うのは、この時であるが、イヤイヤ、我が家でも、その通りにはいかないのであるから・・・・  静かになった頃、そっとテントから出ると、またまた満天の星空であった。




 ■■■コースタイム■■■
 

■■■同行者■■■
         比佐恵