No.148 (H.20.08.28) 「山ノ神」 は、トリカブトがお気に入り。 白山でも、トリカブトの群落を見付けると否や、 私に、「先に行け!」 と、一人で楽しむ様子。 それは、私から見れば、「疲れを取る。」 一つの口実。 しかし、そうとも言い切れないのが実情。 その挙動に、些か疑問を持つ。 山から戻ってからの食事に、どうしても、疑念を持たざる を得ない。 「ポックリ」 は、まだ良いが、「ジワジワ」 は好まない。 その白山、高度を上げる毎に、お天気が回復していった。 しかし、室堂に到着した頃は、視界を失ってしまった。 (気温も11℃) 珍しく、「山頂まで行く。」 と、山ノ神は言う。 ビールを持ってきたのかと聞くと、「うん」 と小さく頷いた。 「1本か?」 の問いに、 「うん、予備に、もう1本、ノンアルコールも・・」 「???」 山頂は小雨。 「どうする?」 「どちらでも・・」 「風もないしやるか。」 奥社の片隅で、罰が当たらないように店を広げる。 「あ~っ」 と驚く! 保冷剤とやらの理由付けで、もう1本のビールがある。 それを知らさせぬままに、またもや担がされた事になる。 ラーメンを作り、寒いのにビールも飲んだ。 車を運転するまで4~5時間あるから、 私も、缶ビールの半分を、コップに空けて飲んだ。 後は、「家に帰ってから飲もう。」 と、 仕舞い込んで山頂を後にした。 ここまでは、よくある話。何処にでもある話。 登山口まで、後1時間半残す地点になった時、 突然、「山ノ神」 が、「ビールを飲まないか?」 と言った。 「休憩をしたい。」 という意味だと思ったが、 急いで1本は飲めないから、私にも半分飲め!」 という意味らしい。 「何を言うか、俺はこれから運転をしなければならない。 先の少しのビールさえ、後ろめたいところがあるのに・・」 と言っても、効き目がない。 では、「ノンアルコールビールなら・・」 とまで言う。 「普通は、飲むと言ったら、止めるのが女房ではないか、 それを飲めとは・・」 と、言うか言わないかの内に、 プシューとなってしまった。 0・5%とは言え、本当に大丈夫なのか?不安ながら飲んだ。 その後も可笑しい。 最後の部分が、飲みにくいから私に飲めと言う。 0・5%を半分飲んで、車に戻って、 水をガブガブ飲んでしまったが、 そのような事に負けた自分を叱咤したい感じ。 |