No.155 (H.20.10.14)


      黒岩平上部で、「山ノ神」 が膨れた。
      少しでも、上から黒岩平を、眺めたいつもりであったが、
      「山ノ神」 の体力が、限界だったのかもしれない。

      6時間歩いても、まだ「食事をしよう。」
      とは言わない私に、むくれたのであろう。

      折しも、周辺には、ガスが立ち込み、雰囲気は良くなかった。
      再び、黒岩山頂に戻り、食事となると、卑屈な顔が、
      ニンマリと変わった。

      そして、大好きな物を手にすると、全く動こうともしなかった。
      1時間の滞在予定が、ズルズルと延び、また、暗くなって、
      車に戻る事になった。 (山中滞在が12時間である。)

      それはそれで、良いのであるが、困るのは翌日である。
      叩いても、抓っても、起きようとしない。
      まるで、萎びたトドの姿である。