No.16 (H.19.4.17)



  春木山頂での天ぷらは、17名に如何ほど届いたか分からないが、
  「山ノ神」は、1時間以上揚げ続けていたかもしれない。

  ハレルヤの 「今度のメニューはどのように・・」 
  と思案した挙げ句の結論は、天ぷらになったが、
  13名の参加ではと、前夜にかなりの下準備となってしまった。

  ところが、またまた、山頂で、有名人達との遭遇で4名が増えた。
  張り切っても、一人で頑張るわけにもいかず、隣席の絹子女史に
  手助けを頼んだ。

  絹子女史は、飲まなくてもいい人(我々の運転手もやってくださる。)
  であるが、「山ノ神」は、飲まなくてはエンジンが掛からない。
  何せ、ビールは、点滴代わりをするくらいであるから・・・
  でも、本当は、何でも飲めるのかもしれない。

  もう片方の隣席を担っていた私であるが、「山ノ神」が、
  本当に飲んでいたのかは よく分からない。
  でも、不満をぶちまけていなかった事を思えば、
  適当にやっていたかに思える。予定の半分程しか歩いていないのだが、
  家に帰ってからも、缶ビール1本で終わるくらいであるから、
  それなりの気遣いをしていたのかもしれない。

  日は変わって、牛岳山行。雪が着きだしてからは、口数が減ってしまった。
  しかし、残雪を伝って稜線に出てからは、「北ちゃん」の手解きを
  受けたのではないかと思うほどに、藪中を突進である。
  私は、ヤブが苦手だから、少しでも、雪を拾いながら斜面を
  トラバースする形になる。

  牛岳権現様下の東屋で、簡単な(カップ麺)となるが、
  待ち時間3~5分の間に、不思議なくらい思案顔になる。
  そっと持ち込んだお守りを活用するかである。
  そのお守りとは、飲まなくてもいいから持参したいという缶○ー○である。

  「飲まないのなら、持参するな!」 といつも言い合いになるのであるが、
  まるでマジックのように何処からでも出て来るのであるから、
  呆れて物も言えない。

  今日は、まだ、上市・早月方面に山菜の偵察をせがまれていた。
  その事もあり、
  すぐ眠たくなる私の事を案じれば、
  運転の代行をしなければならないと、
  そのお守りには、手を伸ばさなかった。

  しかし、上市からの帰路は、飲まないのなら、運転をしたいと言い出した。
  今度は、私が、1分でも早く家に戻りたいと、ハンドルを離さなかった
  ので、あまり機嫌が良くなかった。
  「ああ~山頂で飲めば良かった!」なのだろう。

  こんな人と、毎回山歩きは、とても応えてしまう。
  雪道・山道・狭い道は運転しないと、看板を上げているのであるから・