No.266 (H.21.06.04)  雨飾山で・・・・・          


       中ノ池から、笹平と小谷への分岐までに、
       たっぷり雪が残っていた。
       この間は、急登で山ノ神はたじろいだ。

       軽く見て滑り止め(ピッケルやアイゼン)を準備しなかった事に、
       ちょっと悔いたが、登れない事はないと判断した。

       しかし、山ノ神にしてみれば、私のストックを宛がわれても、
       不安でならず、振り返る事が出来なかった。

       「帰りはどうする?」   (飲むか飲まないか?を問うた。)
       「飲まなければ、尚更降りられない。」 の返事。

       少し緩んだ雪上に強くステップを切ってやっても、
       山ノ神は、ガチガチで動きが鈍い。

       「滑ったら、私が受け止めてやる。」 と言っても上の空状態!
       そして、酔いがいっぺんに覚めたようであった。

       標高差にして、250m前後を我慢したのであるが、
       最後の最後になって尻餅を付き滑ってしまった。
       それでも、何もなく無事で良かった。

       そのご褒美に、またまたコンビニでビールを買って、
       (それも500ml)飲ませてしまった。
       正に、それは点滴になったようである。