No.289 (H.21.09.23) 山にはビールが付きもの・・・   

        

      遠出する時は、何が起こるか分からないから、
      「飲まないでくれ!」と、「山ノ神」 に頼んでいる。
      最近、すぐ眠たくなるから尚更である。

      それを守った今回の浅草岳では、山ノ神の顔は寂しさを
      隠せなかった。
      そんなに量は飲めないのであるが、「山にビールは付きもの。」
      と考えているのであるから、どうしようもない。

      「今晩飲めるのであるから・・・」 となだめていたが、
      いざ、キャンプサイトで飲み始めると、そう多くも飲めない。
      やはり雰囲気で飲むという事なのであろう。


      もちろんロングコースと悟った荒沢岳へは、
      アルコール類はカットであった。
      しかし、岩場で固まってしまい身動きが出来なくなった4時間は、
      如何様にしていたのであろう。

      食材は豊富にあるものの、炎天下で待ち続けなければならなかった
      のであるから、よくぞ我慢が出来たものである。

      あんな時、飲めたら、本当の 「点滴」 であったろうに・・・
      それでは、あの怖い降りはどうなった?
      勢いで降ったか、それとも 「時の人」 になって
      しまったかもしれない。

      助手席の「山ノ神」 は、それとなく、喉が渇いたような、
      ニュアンスの事を言い出したが、高速に乗ってしまえば、
      その手の物はない。