No.304 (H.21.11.19)  お宅のダンナは・・           


        近所の貴婦人と山ノ神の会話を耳にした。
        あれやこれやの話の中で、家族・兄弟の話となった。

        「ご主人に、ご兄弟がおられるの?」
        「姉が一人います。」

        その後である。
        「お宅は、ご養子さん?」

        「いいえ、私は嫁です。嫁いで来ました・・・」
        山ノ神は、たじろいでいた。

        きっと、その後の言葉が予想出来たからであろう。
        不燃物当番に出ていない事や、週2回のゴミ出しの時も、
        あまりその姿を見掛けないから・・・・ である。

        事実、私が出ていると、「あらっ~、今日は奥様は・・・」
        何度も尋ねられた経緯がある。

        先方は、唯、単なる挨拶のつもりであろうが、
        山ノ神の胸には、ズシンと応えるようである。

        その作業自体は、我が家の分担で、他人様に
        とやかく言われる事はないが、私の願いは唯一つ 
        「早く起きてくれ!」 だけである。

        「もう少し早く朝食を食べたい。」 が着いて回るが、
        あまり何度も言うと、また膨れてだんまりが始まる。
        この辺にしておこう。