No.358 (H.22.03.25)  だんまりを逃れられた。                                                       



       「そこまで来たのなら、君がゴミを出してもいいじゃないか。」
       と言ったばかりに、「山ノ神」 が膨れた。

       やる事があっただけに、「たまには・・」 のつもりであったが、
       何か一言が、しゃくに障ったらしく、バタンと戸を閉め
       ムッとした顔になった。

       「それなら、俺がやるよ。」 と言っても、
       「意地でも・・」 という雰囲気だった。

       このぶんだと、またしばらく、「だんまり戦術。」
       かなと思ったが、あまり気にしなかった。

       「怒っていても何も良い事ないよ。」 と窘める雰囲気を探っていたが、
       今日はどうした事か、時間を重ねない内に融和が進んだ。

       人として、成熟したのか、それとも、そのようなエネルギーが
       なくなってきたのか、少々時間を掛けて検証しなければわからない。