No.387 (H.23.01.15) 待遇改善されても・・・・


         寒い日が続く。

         娘と孫か帰ってから、「山ノ神」は、自分の栖のように、
         蓄熱暖房の部屋に居座っている。

         それに比べれば、戸も閉まらないと言うよりも、
         開けっ広げの部屋で、例のペットボトルを抱えて休んでいる私。

         まるでネコのように、身体を丸めて頭から布団を被っているが、
         乾燥もしないし、本当の北陸の夜を楽しんでいる。

         昔の事を思えば、天国だと思っている。
         アカギレや、しもやけもないのであるから・・・・・

         当の「山ノ神」 は、暖かさも関係ないように、
         お目覚めの時間は変わらない。

         「時間ですよ。」 とでも言おうものなら、
         「分かっとるちゃ・・」 の言葉が跳ね返って来る。

          私は、この時の「山ノ神」 の顔と言葉がイヤである。
         何を我慢してもイヤである。

         だから顔を見ないように、耳を塞いで聞こえないように、
         私なりに努力をしているつもりである。

         これさえなければ、かなりの及第点をあげてもよいのに、
         本当に思ったようにはならないものだ。