No.447 (H.24.04.03)  楯でも、頼られる方がましか・・ 


                           

         台風より凄い風に、二階で寝ないでくれと言う。
         前二階は、私の定住地。

         冷暖房どころか、締め切る戸も充分にない。
         でも、心の休まる所なのである。

         南風が吹けば、ビル風の影響で、
         それはそれは、凄い風音と共に揺れて揺れて、
         もしかしたら、地震並かもしれない。

         そんな所に、一人置いておけないと言うのである。
         いつ壊れるか、分からないからが理由であるが、
         45年以上無事でいたのだから、そう簡単に壊れる事はない。

         「山ノ神」 の言い分は、私の身の安全よりも、
         奥の一階で寝ていても怖くてならない。
         窓側に私を配置して、万が一の楯とする事が狙いのようである。

         もっとも、我が二階では、我慢出来ても、
         揺れ・音で寝る事は出来ない。

         「山ノ神」 だけの楯ではなく、娘や孫の楯にも
         なるのであるから、今日はいう事を聞こうか・・・

         でも、風が収まれば、すぐにでも脱出するつもり・・・
         スヤスヤ眠れれば、「山ノ神」 もそれでよしか・・・