No.448 (H.24.04.09) 雨中の山行でも・・・ 「酷い所へ行くなら行かない。」 と言っていた「山ノ神」が、 突如、同行の意思表示をした。 午後から崩れる予報に、早めに出掛けて、 早々に引き揚げようと思っていた計画がオジャンとなった。 「金剛堂山に行くかね!」 「佐和子(娘)が行っても良いと言ったから行く・・」との返事。 必ずしも良くない予報に、何処かへ行かなければ、 損をしたような気持ちにでもなったのか・・・ 寝不足なのか、飲み過ぎなのか、 それとも、何か食べ合わせでも悪かったのか、 またまた不機嫌な顔をしていた。 「何か食べないか?」 と言っても、「いらない。」と言う。 そして、ピッチも上がらない。 午前9時過ぎに、雨が降り出し風も強くなった。 でも、私から、「止めるか?」は言わなかった。 雨がミゾレに変わり、山頂付近では、視界がなくなった。 びしょ濡れになった手袋を替えてやったが、 手の感覚が、なかなか戻らなかったようだった。 下山時の一服金剛を過ぎた頃に、やっぱり何か食べようとなった。 細かい雨は降っていたが、構わずテーブル・ベンチを造った。 コンロを出すと「山ノ神」は生き返った。 お守りと言って持参している”点滴”を、 ザックから貪り始めたのである。 後に、「アラレが降ろうが、何のその。」 である。 |