No.500 (H.26.01.22)  もう、ホントに・・・・


                           

        20日の牛岳は、遅いスタートとなった。

        主稜線に出て、最高点(三角点)に、もう少しの所で、
        「もう歩けない。」 と、「山ノ神」 は言った。

        その口癖が、とても気に入らなかった。
        「何時だと思って・・・」 である。

        そして、しゃりバテであると言う。

        確かに午後2時近くになってはいたが、
        朝早く起きれば食出来たし、

        車の一往復半(やがて、2時間半)の間に、どれだけでも、
        何かを食する事が出来たハズである。

        また、僅かな時間であるが、途中の休憩時に、
        何かを食する事が出来るハズである。

        確かに食は細く、短時間に食べられない事は承知しているが、
        それでも食する機会は、どれだけでも、
        また、工夫して食べられるハズである。

        なのに、背丈ほどに掘ったシェルター、
        そして、強風の中、苦労してタープを張って、

        ようやく腰を降ろしたと思ったら、食べ物でなく、
        プシュッと、飲み始めるのであるから、
        カチンと来てしまった。

        「そんなのなら来るな。飲むだけなら、家で飲んでおれ・・」 
        なのであるが、ぐっと堪えた。

        「山ノ神」 も、こちらが、大分頭に来ているのが
        分かっているらしく、だんまりを決め込んだ!

        そして、またまた会話のない食事となってしまったのである。