No.511 (H.27.05.19)  してやられた。 


                           

           2日前の北ノ俣岳の帰り。帰宅中の午後9時頃の事。
           明日は、「単独行を許す。」と言うのである。

           長い長い行程(14時間)で、疲れたのか、
           それとも、転倒による顔面の負傷で意欲の低下かと思った。

           よくよく聞くと、「山ノ神」自身が約束をしていて
           山には行けないのだと言う。

           それも、二つ(昼食と夕食)だから、
           保育所の送りはしなくて良く、迎えをしてくれというのである。

           車は乗らないから、「自由にどうぞ!」 らしいが、
           そこで私は切れそうになった。

           「前々から分かっていたのなら、
           もっと、先に言ってくれても良いのでは・・・」 である。

           しかし、「山ノ神」の言い分は違っていた。
           誰とも約束をしづらくする為のようであった。

           目一杯こらえて、ギリギリであっても、
           解放したとの恩を売るような構えであった。

           「もっと、遠い所へ行きたかった。」
           「日頃行けない所へ行きたかった。」
           「あまり会えない人と約束したかった。」

           の思いがあるのに、踏みにじられたのであるから・・・
           しかし、「山ノ神」からすれば、功を奏したかのようである。